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  • 2010/04/30

    ビーチバレー

    明日5月1日から行われるJBVツアー2010の開幕戦「ファイテンビーチバレー東京オープン」の初日の試合スケジュールが発表された。初日は男子は10試合、女子は4試合が行われる。

    スケジュールは以下の通り。

    5月1日の試合開始時間対戦チーム
    第1試合9:00(1)朝日健太郎/白鳥勝浩vs長谷川翔/畑辺純希(コート1)
    (2)青木晋平/日高裕次郎vs仲矢靖央/西村晃一(コート2)
    第2試合10:00(3)今井啓介/畑信也vs牛尾正和/久末正和(コート1)
    (4)鈴木太郎/山本辰生vs井上真弥/長谷川徳海(コート2)
    第3試合11:00(5) (1)の勝者vs(2)の勝者(コート1)
    (6) (1)の敗者vs(2)の敗者(コート2)
    第4試合12:00(7) (3)の勝者vs(4)の勝者(コート1)
    (8) (3)の敗者vs(4)の敗者(コート2)
    第5試合13:00(9)浅尾美和/草野歩vs駒田順子/本間江梨(コート1)
    (10)保立沙織/松山紘子vs楠原千秋/三木庸子(コート2)
    第6試合14:00(11)(8)の勝者vs(7)の敗者
    (12)(5)の敗者vs(8)の勝者
    第7試合15:00尾崎睦/金田洋世vs浦田景子/菅山かおる(コート1)
    田中姿子/溝江明香vs浦田聖子/西堀健実(コート2)

    JBVツアーおよびJBV主催大会概要はこちら!



  • 2010/04/28

    ビーチバレー

    28日、都内にて来月開幕する「JBVツアー2010」についての記者会見が行われ、今季のJBV(日本ビーチバレーボール連盟)の主催大会および、JBVツアー8試合の概要が発表された。

    今季のJBVツアーは、来月1日から始まる開幕戦「ファイテンビーチバレー東京オープン」(1〜3日、東京都港区お台場ビーチ)から、10月の「ぺボニア ビーチバレー ファミリーオ館山カップ」までの計 8試合。1大会には年間シードの6チームと主催者推薦などのワイルドカード2チームの8チームが参加し、順位に応じた獲得ポイントで年間チャンピオンを表彰する(第4戦福井大会のみ、JBVオフィシャルポイントランキング上位8チームも加わり、ポイント配分も異なる)。

    なおこの日の会見には、男子の朝日健太郎(CHINTAI)/白鳥勝浩(湘南ベルマーレ)組、井上真弥(−)/長谷川徳海(−)組、今井啓介/畑信也(グランディア)組、女子の浦田聖子(−)/西堀健実(フリー)組、浅尾美和/草野歩(エスワン)組、尾崎睦(湘南ベルマーレ)/金田洋世(上越マリンブリーズ)組、田中姿子(エコ計画)/溝江明香(産業能率大学)組が登場。それぞれが新たなシーズンに向け、意気込みを見せた。

    ◆コメント

    朝日健太郎(CHINTAI)
    「2010年もお台場大会でスタートするわけですが、毎年ですが気持ちが高ぶっています。チームとしても白鳥と4年目という長いペアリングで倦怠期もありました。でも今年はその中でも新しいチャレンジ、2012年ロンドン五輪へ向けた再スタートを切る年だと思っています。日本のトップチームとしてその責任を果たすべく、世界の頂点を目指しながら取り組んでいくシーズンにしたいと思います。今年のテーマは『再チャレンジ』! 生まれ変わりたいなと。リボーンで行きたいと思います。今まで作り上げてきたものでいいところは残して、まだ足りないところも多い。それをフラットに戻して強いチームを作りたい。チームの色を濃くしていきたいと思います。ワールドツアーで戦う中で必要な技術を追求していきたい」

    白鳥勝浩(湘南ベルマーレ)
    「今年11月にはアジア大会があります。それに向けてメダルを獲れるように国内戦を頑張っていこうと思います。結果と内容にこだわってやっていきたいと思います、戦略とか練りながら、勢いだけじゃなく経験も含めた中でやっていく作戦を立てていきたい」

    井上真弥(−)
    「見てのとおりボクは身長が低いんですけど、隣にいる長谷川と日本一を獲れるように頑張っていこうと思います。身長は低いし、さらに経験も少ないですが、二人の息の合った、他のチームにできないプレーをやって、違う魅力を感じていただくように。それを出しながら頑張っていきたい。機動力、スピードとか、大きい人ができないようなプレーも出てくると思いますので、見ていただけるだけでわかるパフォーマンスをしたい」

    長谷川徳海(−)
    「ボクらは一番小さくて、一番若いくて勢いのあるチームだと思います。楽しいビーチバレーができると思います。お台場大会が日本代表の選考会ということで、まずはその大会に向けて全力で頑張って日本代表になりたいと思います。ビーチならでは、インドアとは違う、小さい選手でも勝てるということを証明したい」

    今井啓介(グランディア)
    「今年で2年目のシーズンを迎えます。今年は畑信也と新たにペアを組んで心機一転。まだ2年目なのでとにかくうまくなること、経験を積んで強くなること。日本代表に名前が載るよう頑張っていこうと思います。自分は2年目で、今年の冬から基礎をやり直して、ビーチバレーを知った1年を生かすように練習してきた。去年以上のプレーもできるし、ビーチのコートを騒がせる力はつけてきたと思うので、朝日/白鳥組を食ってやろうと思っています」

    畑信也(グランディア)
    「今回のお台場大会で、まずは自分たちの練習の成果、今年から組む今井とオフシーズンにやってきたことをどれだけ出せるかが、今のボクらの課題だと思っています。そこを出しつつ、オリンピックを目指し頑張っていこうと思います。今年の初めに約2ヶ月合宿を張った成果をお台場で出して、自分たちの力がどれほどのものなのかを確かめたい。まず今の目標はアジア大会の日本代表を獲ることと、日本一。そしてロンドンを目指して頑張っていきたい」

    浦田聖子(−)
    「今年はお台場大会が日本の開幕戦ということで、違った緊張感で立たせてもらっています。いよいよ来たなという感じです。今年は前チームがペアを総入れ替えということで、私自身参戦する身ですが、すごく楽しみにしています。パートナーも代わって心機一転、頑張っていきたいと思います。そして、私たちチームの目標としているワールドツアーがお台場大会が終わったらスタートしますので、そこで結果を出すためにもいいスタートを切っていきたいと思います。目標であるワールドツアーでどう戦うかを練習で頭に置いてやっているので、海外選手に比べたら小柄だが、高い打点から攻撃していけるチーム作りをしているの、日本人相手でもそこを崩さず攻撃重視でやっていきたい」

    西堀健実(フリー)
    「今年から心機一転、新しいペアとの初戦がお台場大会となりますので、この試合から弾みをつけて、ワールドツアーへ向けていいスタートが切れるように頑張っていきたいと思います。お台場大会はパートナーが代わって最初の大会だし、お互いのいいところを出して、最終目標のロンドン五輪へ最短距離で行けるようにしたい。お互いの持ち場をしっかり守っていけるバレーができると思うので、しっかりやりたい」

    浅尾美和(エスワン)
    「今年私たちは新チームですが、1年目からしっかり結果を残して、私たちらしく、楽しくビーチバレーをしたいと思います。ペアも代わり今年からスタートするので、勝ちたい気持ちとか基礎的なことを忘れないように、そこからやっていきたいと思います」

    草野歩(エスワン)
    「去年は優勝で終わったんですけど、今年はペアも変わり初心に戻り、しっかり新しいペアの浅尾美和と頑張って、結果を残していきたいと思います。しっかりサイパンでも沖縄でも合宿で得たことを初戦からしっかり出していけるように頑張りたい」

    尾崎睦(湘南ベルマーレ)
    「お台場大会は一戦一戦をしっかり戦って、ペアの金田洋世選手と楽しくやっていきたいと思います。第一戦が一番大事な大会なので、これに合わせてチームを作ってきたので、結果を残せるように。結果だけがすべてだと思うので、二人でそこは意識して一戦一戦集中して戦っていきたい。自分たちは身長がないぶん、それをカバーできるスピードとテクニックを売りにしていきたいと思うので、どんなボールでも最後まで諦めず追いかける姿勢は忘れず、粘りっこいバレーをしたい」

    金田洋世(上越マリンブリーズ)
    「今年から環境もパートナーも代わって不安もありますが、その中でもできること、いいところを出していって、結果がすべてなので、上位に入って頑張りたい。お客さんを盛り上げられるプレーをできるように頑張りたいと思います。高さでは勝負できないと思いますけど、粘り、拾って繋いというのをやっていきたい」

    田中姿子(エコ計画)
    「今年は新たなパートナーと一戦一戦、チームの実績になるように頑張っていきたいと思います。チームの仕上がりとしてはまだまだですが、戦う上でそれが土台になるように、一つ一つをしっかりとやっていきたい」

    溝江明香(産業能率大学)
    「今年は田中姿子選手と組んで、一戦一戦、自分たちのものになるように頑張っていきたいと思います。まだどのチームも組んだばかりなので、一戦一戦を自分たちの力にできるように頑張りたいと思います」

    JBVツアーおよびJBV主催大会概要はこちら!


  • 2010/04/21

    ビーチバレー

    現地時間の20日、「SWATCH FIVBワールドツアー2010」の女子開幕戦、ブラジルオープン予選がブラジル・ブラジリアで行われ、浅尾美和/草野歩組(エスワン)は、1、2回戦を突破したが、3回戦で敗れ33位(30ポイント)に終わった。

    浅尾/草野組は、予選1回戦を不戦勝、2回戦はマリー/スコット組(オーストラリア)にストレート勝ちと順調に勝ち上がったものの、3回戦ではプエルトリコのアセベド/サンティアゴ組にフルセットの末惜敗。上位32チームが参加できる本選出場はならなかった。


  • 2010/04/12

    全日本男子

    4月12日、日本バレーボール協会(JVA)は、2010年度の全日本男子バレーボールチーム“龍神NIPPON”の登録メンバー53名を発表した。

    選出メンバーは、東レから米山裕太、富松崇彰、田辺修ら最多の10人が選出。先日V・プレミアリーグで優勝したパナソニックからは宇佐美大輔、清水邦広、福澤達哉ら9人が選ばれた。

    また、イタリア2部パドヴァに所属する越川優も選ばれたほか、八子大輔(東海大)出耒田敬(筑波大)など、Vリーグに所属していない5人の大学生も選出された。また初選出は、V・プレミアリーグの今季新人王の今村駿(堺)ら20名。

    なお、原則的にこの53名の中から随時選抜されたメンバーが、2010年度の合宿・大会に参加する。今回の選出メンバーについて全日本男子・植田辰哉監督は「今シーズンは、例年に比べ国内の合宿期間が長く、様々な選手を見ることができる。多くの若い選手たちに全日本で経験を積ませ、大会出場のチャンスを与えるために、例年にない53名という多くの選手を選出した。若い選手たちが奮起し、全日本男子に勢いをつけてくれることを期待している」とコメントしている。

    【2010年度全日本男子バレーボール登録メンバー】
    ◆セッター宇佐美大輔(パナソニック)、阿部裕太(東レ)、高橋幸造(豊田合成)、※近藤茂(東レ)、大竹貴久(パナソニック)、菅直哉(JT)、岡本祥吾(サントリー)、※今村駿(堺)※深津旭弘(JT)
    ◆ウィングスパイカー今田祐介(東レ)、※西尾太作(堺)、北島武(堺)、※長江晃生(大分三好)、※福島政則(豊田合成)、※上場雄也(つくばユナイテッド)、石島雄介(堺)、※井上崇昭(豊田合成)、※高橋和人(豊田合成)、越川優(イタリア・パドヴァ)、米山裕太(東レ)、柴小屋康行(サントリー)、※鎌田智勝(FC東京)、※鈴木悠二(東レ)、福澤達哉(パナソニック)、※塚崎祐平(JT)、清水邦広(パナソニック)、米山達也(サントリー)、※伊東勇樹(パナソニック)、古田史郎(東レ)、八子大輔(東海大学)、千々木駿介(中央大学)、※星野秀知(東海大)、※出耒田敬(筑波大学)
    ◆ミドルブロッカー小西健太(パナソニック)、篠田歩(東レ)、山村宏太(サントリー)、松本慶彦(堺)、※加賀龍哉(FC東京)、枩田優介(パナソニック)、鈴木寛史(サントリー)、白澤健児(パナソニック)、富松崇彰(東レ)、相澤寿(東レ)、※中島悠樹(大分三好)、※横田一義(堺)、※筧本翔昴(JT)、安永拓弥(東海大学)
    ◆リベロ田辺修(東レ)、酒井大祐(JT)、井上裕介(堺)、古賀幸一郎(豊田合成)、永野健(パナソニック)、※坂梨朋彦(堺)

    ※は初選出


  • 2010/04/11

    V・プレミア

    V・プレミアリーグは、男子のファイナルラウンドが行われ、セミファイナル1位のパナソニックパンサーズと同2位の堺ブレイザーズの優勝決定戦は、激しいスパイクの打ち合いの末、清水邦広、福澤達哉ら若い力が爆発したパナソニックがストレートで堺に勝利。Vリーグとなってから2度目の優勝を飾った。また、優勝決定戦の前に行われた3位決定戦では、前年覇者で同3位の東レアローズが豊田合成トレフェルサをストレートで破った。

    レギュラーラウンドを22勝6敗の首位、セミファイナルでも3戦全勝でファイナルへ乗り込んだパナソニックは、堺のお株を奪うサーブから相手を崩すとエース・ジョンパウロ、全日本でも活躍する清水、福澤らの攻撃陣が躍動。レギュラーラウンドで4戦全敗と苦しんだ堺相手に、セミファイナルに続き完勝。2007-08年シーズン以来の優勝を飾った。

    また3位決定戦は、ボヨビッチ、米山裕太らの攻撃陣に加え、ブロックで優位に立った東レがストレートで豊田合成に圧勝。連覇はならなかったが、3位でシーズンを終えた。

    PHOTO

    2年目ながら貫禄の初受賞! 大黒柱に成長した清水がMVP!!
    写真提供:日本文化出版

    なお、試合終了後には表彰選手が発表され、清水邦広(パナソニック)が最高殊勲選手賞(MVP)、今村駿(堺)が最優秀新人賞に選ばれた。この日発表された表彰選手は以下の通り。

    優秀監督賞南部正司(パナソニック) 2年ぶり2回目
    最高殊勲選手賞清水邦広(パナソニック)初受賞
    敢闘賞北島武(堺)初受賞
    ベスト6賞清水邦広(パナソニック)初受賞
    福澤達哉(パナソニック)初受賞
    石島雄介(堺)初受賞
    富松崇彰(東レ)2年連続3回目
    北川祐介(豊田合成)5年ぶり2回目
    宇佐美大輔(パナソニック)2年ぶり4回目
    ベストリベロ賞井上裕介(堺)2年連続2度目
    最優秀新人賞今村駿(堺)
    得点王ボヨビッチ,デヤン(東レ)初受賞
    スパイク賞清水邦広(パナソニック)初受賞
    ブロック賞富松崇彰(東レ)3年ぶり2回目
    サーブ賞北島武(堺)初受賞
    サーブレシーブ賞越谷章(東レ)初受賞
    レシーブ賞永野健(パナソニック)初受賞
    優秀GM賞平田逸夫(熊本県バレーボール協会理事長)

  • 2010/04/11

    V・プレミア

    PHOTO

    パナソニックが2年ぶりV!!
    写真提供:日本文化出版

    V・プレミアリーグは、男子のファイナルラウンドが行われ、セミファイナル1位のパナソニックパンサーズと同2位の堺ブレイザーズの優勝決定戦は、激しい スパイクの打ち合いの末、清水邦広、福澤達哉ら若い力が爆発したパナソニックがストレートで堺に勝利。Vリーグとなってから2度目の優勝を飾った。また、 優勝決定戦の前に行われた3位決定戦では、前年覇者で同3位の東レアローズが豊田合成トレフェルサをストレートで破った。

    レギュラーラウンドを22勝6敗の首位、セミファイナルでも3戦全勝でファイナルへ乗り込んだパナソニックは、堺のお株を奪うサーブから相手を崩す とエース・ジョンパウロ、全日本でも活躍する清水、福澤らの攻撃陣が躍動。レギュラーラウンドで4戦全敗と苦しんだ堺相手に、セミファイナルに続き完勝。 2007-08年シーズン以来の優勝を飾った。

    また3位決定戦は、ボヨビッチ、米山裕太らの攻撃陣に加え、ブロックで優位に立った東レがストレートで豊田合成に圧勝。連覇はならなかったが、3位でシーズンを終えた。

    PHOTO

    2年目ながら貫禄の初受賞! 大黒柱に成長した清水がMVP!!
    写真提供:日本文化出版

    なお、試合終了後には表彰選手が発表され、清水邦広(パナソニック)が最高殊勲選手賞(MVP)、今村駿(堺)が最優秀新人賞に選ばれた。この日発表された表彰選手は以下の通り。

    優秀監督賞 南部正司(パナソニック) 2年ぶり2回目
    最高殊勲選手賞 清水邦広(パナソニック)初受賞
    敢闘賞 北島武(堺)初受賞
    ベスト6賞 清水邦広(パナソニック)初受賞
    福澤達哉(パナソニック)初受賞
    石島雄介(堺)初受賞
    富松崇彰(東レ)2年連続3回目
    北川祐介(豊田合成)5年ぶり2回目
    宇佐美大輔(パナソニック)2年ぶり4回目
    ベストリベロ賞 井上裕介(堺)2年連続2度目
    最優秀新人賞 今村駿(堺)
    得点王 ボヨビッチ,デヤン(東レ)初受賞
    スパイク賞 清水邦広(パナソニック)初受賞
    ブロック賞 富松崇彰(東レ)3年ぶり2回目
    サーブ賞 北島武(堺)初受賞
    サーブレシーブ賞 越谷章(東レ)初受賞
    レシーブ賞 永野健(パナソニック)初受賞
    優秀GM賞 平田逸夫(熊本県バレーボール協会理事長)

  • 2010/04/11

    V・プレミア

    昨年11月から行われてきたV・プレミアリーグ男子の頂点を決める優勝決定戦は、2年ぶりの優勝を目指すパナソニックパンサーズと、昨年悔しい準優勝に終わった堺ブレイザーズによる一戦となったが、試合は、勢いに乗るパナソニックがストレートで完勝。Vリーグとなってから2度目の優勝を成し遂げた。

    パナソニックはレギュラーラウンドを22勝6敗の1位、セミファイナルも3戦全勝で勝ち上がり、波に乗っての優勝決定戦だったが、相手はレギュラーラウンドでは4戦すべてで敗れていた堺が相手。苦手中の苦手が相手だけに、どういう試合運びをするかに注目が集まった。

    そんな第1セット、パナソニックは二枚看板の一角・福澤達哉のサーブから相手を崩すと、すぐさまバックアタックも決め、連続ポイントで最高のスタートを切る。これでペースを握ると、その後も大砲ジョンパウロを軸に序盤で9-3とリードする。一歩の堺はこちらも大砲エンダキ、石島雄介、北島武を軸に攻撃を仕掛ける。

    ところが、この日のパナソニックは堺のお株を奪うかのようにサーブが好調。「前衛のサイドアタッカーを狙った」(宇佐美大輔)というサーブで相手を崩すと、これを基点にジョンパウロ、福澤達哉、そしてもう一人の二枚看板・清水邦広ら多彩なアタッカー陣が堺コートにスパイクを叩き込み得点を重ねていく。21-17とリードを奪うと、3連続ポイントでセットポイント。最後はエンダキのプッシュがアウトとなり、パナソニックが簡単にこのセットを奪った。

    1セット目は完全なパナソニックペースで試合が進んだが、第2セットは一転、さすが優勝決定戦という試合展開となった。両チームともエースにボールを集めて攻撃を仕掛けるも、好レシーブ連発で長いラリーが何度も続く。一球一球の動向に超満員の観客から悲鳴に似たような声が上がり続ける白熱のプレーの連続。そんな中でパナソニックが21-18と、このセットではじめて3点差をつけたが、ここでパナソニックがサーブとコンビでミスを連発。さらには石島が迫力あるサービスエースを決め、たちまち堺が23-22と逆転する。

    しかしそこからパナソニックもスーパープレー。セッター宇佐美が北島のスパイクをブロックすると、福澤もエンダキをシャットアウト。連続ブロックで息を吹き返すと、試合はジュースに突入。ここで本領を発揮したのはパナソニック・ジョンパウロだった。ブロックにスパイクにと奮闘し、26-25と1点をリードしたところで、最後は堺にオーバーネット。1点を争う激闘はパナソニックがものにし、2セットを連取となった。

    そして勝負の第3セット。序盤から第2セット同様に一進一退の状況が続く。パナソニックは清水が強打に巧みなプッシュと硬軟取り混ぜ得点を重ねると、堺はエンダキと北島が攻撃の中心として食らいつく。そんな中一気の4連続ポイントで16点に達し、2度目のテクニカルタイムアウトをものにしたのは堺。何とかこのセットを奪って逆転の布石にしたいところだったが、そんな堺の前にまたも清水が立ちはだかる。ライト攻撃でポイントを重ねていくと、これに同調したようにジョンパウロもスパイクにブロックと大暴れを見せ、ついに21-21の同点に。終盤でまたも両チームが並び、勝負は大詰めを迎えた。

    ここまで来るともはや我慢比べ。両チームとも選手交替を頻繁に行い、どうにかして流れを手繰り寄せようと策を練るが、互いに決め手がないまま、このセットもジュースに突入した。

    最後の最後に粘りを見せたのはパナソニック。エンダキにボールを集める堺に対しきっちりブロックで対応し、勝負どころで封じ込む。26-25でマッチポイントを握ったパナソニックは、最後もエンダキの豪打を清水が完璧なブロック。清水の雄たけびとともに、パナソニックがこのセットも奪い、ストレートで2年ぶりにVリーグの頂点に立った。

    ◆コメント

    パナソニック・南部正司監督
    「今日の決勝にあたって、選手には『試合が終わったあと後悔しないように持っている力をすべて出し切れ』と話しました。第1セットで福澤のサーブから相手のレセプションを崩しいいリズムを作ることができた。2セット、3セット目は紙一重。運がこっちに傾いて逃げ切れた。これを呼びこんだのは選手の日々の努力です。ただ内容には満足していないし、これから日韓戦もある。課題を一つでも多くつぶしていきたい。堺さんにはレギュラーラウンドで(4戦全敗と)苦い思いをさせられたし、強力なディフェンスを崩さないと優勝はないと思っていた。でも、そこで負けたことによってチームが成長できたと思う。ともに(本拠地を)大阪でやっているし、やはりライバルあってこそだったと思います」

    宇佐美大輔(パナソニック・ベスト6)
    「1セット目の入り方が大事だったが、福澤のサーブがよく、いいスタートを切れた。2セット目以降は自分のトスミスもありああいう(接戦)ふうになったが、みんな一丸となって戦った結果が3-0という一番いい結果になった。(今季は)スタート前から優勝の目標があって、周りからも言われてプレッシャーもあった。いいときも悪いときもあったが、セミファイナル、ファイナルと気合の入ったいい試合が出来た。この(優勝の)プレッシャーはいい財産になると思う。(今季は若い選手も多く)自分が引っ張るとかじゃなく盛り上げていければと考えていた。逆に助けられて感謝しています」

    清水邦広(パナソニック・MVP、ベスト6など)
    「苦しい展開でサイドアウトを取れ、ミスも少なかった。粘り勝ちだったと思います。(今季は)長いスパンで気持ちを切らさずにできたのが(優勝に)繋がったと思います。(セミファイナル後は)そのときのデータを一週間かけて頭へ入れて練習した。その積み重ねがよかったと思います。(Vリーグ2年目で)1年目と変わったところはわからないけど、去年、今年ともまだまだだと思う。下からの底上げのためにも盛り上げることをモットーにやっていきたいと思います」

    福澤達哉(パナソニック・ベスト6)
    「1セット目の入りで(流れを)持ってきたのが勝因だと思います。サイドアウトも取れたし、粘りをきっちり出せたのがよかった。(2年目は)苦しい中で我慢してきた。いい形のバレーが見えてきていると思います。やるべきことが少しはっきりしたぶん、練習もしっかり取り組めた。でも長いシーズン、安定感の部分で助けられている部分もあるので、分析して来季へ繋げたい。V、黒鷲旗、天皇杯(の優勝という)一つ一つの目標をつぶせているが、満足せず強いチームを目指してこれからもやっていきたい」

    堺・酒井新悟監督
    「レギュラーシーズンでは、サーブで主導権(を握って)からブロックと機能したが、今日は(逆に)パナソニックのサーブが入っていたしサーブレシーブを崩せなかった。(接戦で破れ)セミファイナル前から、セット終盤の取れるところであと1点が取れず、逆に押し返されるというのが続いていた。今日もそういうところが出てしまった。(今季は)スタートからケガ人が出てつらい状況のリーグ戦だったが、逆を返せば、いろんな選手がでて成長した。新しい力も『本気でやればできる』という自信にもなった。チームとしてはいいリーグ戦だったが、去年も2位だったし、勝たせてやりたかった」

    北島武(堺・敢闘賞)
    「去年に続き決勝で勝てず、去年より悔しいです。今年こそと臨んだが思うようにいかず残念でした。ここ1点というところで決まらない、(ボールが)上がらない、止まらないと後手後手になってしまい、リードしてもいいムードでなかった。(今年は)ケガ人が多い中、(今村)駿や横田、西尾(太作)など練習で頑張ってる選手が頑張り選手層は厚くなったが、こういう最後の最後で勝てないのは何か問題がある。来シーズンは力のあるチームに対抗できるようもっとやっていきたい。命がけでやらないと勝てないと思う」

    石島雄介(堺・ベスト6)
    「去年悔しい思いをして今年は雪辱をと思って臨んだが、こういう結果になった。5月の黒鷲旗で結果を残したい。(今日は)こちらのコンビが合わず戦った差。2セット目、取れるところで取れなかった。第3セットもそう。それが(負けた)原因です」


  • 2010/04/11

    V・プレミア

    ファイナルに先駆けて行われた東レアローズ(セミファイナル3位)と豊田合成トレフェルサ(セミファイナル4位)による3位決定戦は、序盤から東レのペースで試合が進み、ストレートで豊田合成を下して3位となった。

    先週のセミファイナルで連覇を絶たれた前年王者の東レと、チーム初の3位を目指す豊田合成。東レは秋山監督が「モチベーションが心配」と話す中での3位決定戦となったが、試合開始早々にそれは杞憂だとわかった。

    第1セット、今田祐介のサービスエースで幕を開けると、前年MVP・ボヨビッチ、若きアタッカー米山裕太のスパイクなどでいきなり4連続ポイント。たまらず豊田合成がタイムアウトを取り建て直しにかかったが、それ以降も東レは、セッター阿部裕太のトス回しが冴えを見せ、高速Bクイックで豊田合成を翻弄する。ボヨビッチの圧倒的な攻撃力に加え、センター・富松崇彰の効果的なブロックなどで試合中盤を支配。豊田合成もアンジュルコ、高橋和人にボールを集め食い下がるが、東レもキャプテン篠田歩を中心としたセンター線の攻撃が機能し、24-19とセットポイントを握ると、最後は米山のスパイクが相手のワンタッチを誘い25点目。東レが第1セットを奪った。

    第2セットに入っても、流れは完全に東レ。このセットも4連続ポイントで先制し優位に立つ。豊田合成もアンジュルコ、井上崇昭のスパイクで差を詰め、一時は1点差まで迫ったが、東レはこの二人を米山と阿部がブロックでシャットアウト。流れを渡さず逆に東レが勢いづいた。一気に6点差をつけ2回目のテクニカルタイムアウトを奪うと、ここからボヨビッチの強打、今田のバックアタックなどでポイントを重ね、終わってみれば25-15。大差で東レが2セット目も連取となった。

    豊田合成にとって、チーム初の3位に向け後がなくなった第3セット。前の2セットと異なり、ここは序盤からアンジェルコに徹底してボールを上げ逆襲に出ると、アンジェルコも期待に応え、最初のテクニカルタイムアウトまでに5点を荒稼ぎ。9-4と豊田合成がリードして中盤へ突入する。しかし東レは2点をリードされた状況で、この試合巧みなトスを上げていた阿部に代え近藤茂をコートへ入れ流れを変えると、これが的中。ボヨビッチ中心で攻撃を行う一方、3本のブロックも要所で決まり、17-15と東レが逆転に成功する。

    すると豊田合成は緊張の糸が切れたのか、ここからズルズルと7連続失点。東レにマッチポイントを握られると、2点を返すのが精一杯だった。最後は東レを支えたキャプテン篠田の速攻が鮮やかに決まり、25-17でゲームセット。東レが3位の座に就いた。

    ◆コメント

    東レ・秋山央監督
    「選手のモチベーションが心配だったが、応援してくれる人たちにウチがどういうバレーをするか表現したかった。それが3-0で勝ててよかった。ただ、(優勝決定戦の15時でなく)11時からの試合というのは屈辱的だった。でも、(今季最後の試合で)応援してくれる人にはお礼はできたと思います。(今季を振り返り)今年から監督になり、Vリーグ全体のレベルの見越しが甘かった。各チームとも分析を上回っていたし、レベルも上がっていた。特にディフェンスの部分で粘り強かったし、攻撃でも高速化を図るチームが多かった。優勝へたどりつかなかった責任を感じています」

    篠田歩(東レ・キャプテン)
    「先週負けて、モチベーションをどう上げるかというのはあったが、応援してくれる人に感謝の気持ちでやろうと。自分たちのプレーを見てもらい感謝を伝えたいと思ってやったのがよかった。(今季は)優勝する力はあったと思うが、去年とは違いそれがダントツではなかった。レギュラーラウンドで3敗したチームが2つ(パナソニックとサントリー)もあって、苦手なチームが出てしまった。来季どう克服していくか確認しないといけない。まだ黒鷲はあるが、それが終わってからしっかり考えて、来シーズンへこの3位を繋げて

    阿部裕太(東レ)
    「みんな『感謝の気持ちでやる』という同じ気持ちでやって、結果勝てたのでよかったです。(今季は)他の決勝(進出)チームより波があった。チームとして考えなきゃいけない。波があるのはセッターの責任。反省して黒鷲旗、そして次のシーズンに繋げたい。優勝したかったが、チームに足りないものがあった。応援してくださる方々にとっても残念な試合もあり、納得していないと思います。結果もすべて喜んでもらえるチームになりたいと思います」

    豊田合成・松田明彦監督
    「スタートの出足の悪さが最後まで響いた。(今日は)最終的にメンバーを入れ替えたが本来は最初と変わらずやるのが強いチーム。最初から出ている選手でリズムを作れないのが敗因です。今季は相性がいいチーム悪いチームの差が出た。弱点を突いてくる東レとは相性がよくなく、今日も(相性のいい)堺なら勝てたかもしれない。相性の良し悪しで勝ち負けが(決まる部分が)あったかなと思った」

    北川祐介(豊田合成・ベスト6もこの日で現役引退)
    「試合をやってみて、上位3チームと豊田はまだ力の差があると改めて痛感しました。自分も最後ということで3位になれず残念に思います。(上位との差は)シーズン最初からセミファイナル、ファイナルと戦うための体力不足。トレーニングの改善をしないといけないと思うし、コンビの精密さも欠けている。優勝まで上がる細かさが足りないし、それをやっていかないとい上はないと思います。(最後の試合に向けて)まだ(豊田)合成が過去4位が最高だったので、チームに貢献して(3位になって)歴史に刻みたいという気持ちで臨みました。(最後に胴上げやエールを送られ)全日本で活躍したわけでもないし、優勝したことのある選手でもないのに、最後温かく見送られた。監督にも(教員専任のため引退を)理解してもらい、日本一幸せな選手だと思いました」


  • 2010/04/10

    V・プレミア

    昨年11月から行われてきたV・プレミアリーグ女子の頂点を決める優勝決定戦は、悲願の初優勝を目指すJTマーヴェラスと、リーグ女子で前人未到の3連覇を目指す王者・東レアローズが激突。東レがストレート勝ちで、3連覇の偉業を達成した。

    レギュラーラウンドでは25連勝を含む26勝2敗、セミファイナルも3戦全勝と圧倒的な強さで勝ち進んできたJTと、レギュラーラウンド、セミファイナルともに2位ながら、逆転での3連覇を目指す東レ。頂点を目指す最終決戦はいきなり第1セットから白熱の試合展開となった。

    東レは序盤から木村沙織に徹底してボールを集めると、木村はまさに獅子奮迅の働きで得点。一方のJTは位田愛や山本愛らが3本のサービスエースを見せるなど、相手を崩して得点を重ねていく。中盤まで両チームとも相手に大きな連続得点を許すことなく、さすが優勝決定戦という、ミスの少ないスピーディーな試合が展開された。

    そんな中、東レはセミファイナルではあまり見られなかった荒木絵里香を中心としたセンターラインでのクイック攻撃を随所に披露。速い攻撃でJTを揺さぶると、木村沙織と対角に入った次代のエース・迫田さおりも期待に応え、高い打点から強烈なスパイクをJTコートへ叩き込んでいく。一方のJTも、序盤はあまり決定率の上がらなかったキム・ヨンギョンがここに来て本来の動き。3枚ブロックの上から連続スパイクを決めるなど、25点以内では決着つかずジュースに突入。JTはヨンギョンの強打、ブロックで優位に立ったが、木村、宮田由佳里の連続スパイクで27点目を奪うと、最後はJTの反則でポイントは東レ。第1セットから28-26という接戦は東レがものにした。

    両チームのスパイカーが力を存分に見せた第1セット。しかし第2セットに入ると、目を引いたのはスパイクではなく両チームのレシーブのすごさが際立った。JTは木村、迫田の強烈スパイクを拾い、ヨンギョンに集めて得点を奪いにいく。しかし、セミファイナルまでは高い確率で決まっていたヨンギョンのスパイクがなかなか決まらない。サーブレシーブはもちろん、スパイクでもヨンギョンを狙い「ボールに触れさせる回数を多くした」という東レの“ヨンギョン対策”がここに来て見事に的中。何度もボールがネット上を行きかう長いラリーが続くと、根負けするJTに対し、粘ってポイントを重ねていくのは東レだった。一気に得点差が広がり、24-17と東レが大きくリードしてセットカウントを握ると、JTの4連続ポイントも及ばず。25-21で東レがこのセットも制し、あっという間に優勝へ王手をかけた。

    レギュラーラウンドでは3勝1敗、セミファイナルではストレートと、今季東レを圧倒していたのはJT。しかしこの試合では、これまでの戦いとはまったく逆の展開になった。これが2連覇中の王者・東レの経験の豊富さか。波に乗った東レは、第3セットに入るとその勢いをさらに加速させた。

    いきなり荒木の速攻で先制すると、キャプテン芝田安希、そして絶好調の迫田がスパイクを連発。JTも谷口雅美のバックアタックなどで追いすがったが、ここぞとばかりに木村も得点を重ねていく。すると、東レが2回目のタイムアウトを奪った時点で得点は16-9。JTも最後の意地でヨンギョンにトスを集め、なんとか東レのレシーブを崩しにかかる。

    ところが、ここで立ちはだかったのはこの日絶好調の迫田だった。3枚ブロックにかかり消沈したヨンギョンとは対照的に迫田はレフトからクロスを連発。まさに神懸かり的な活躍でチームを乗りに乗せると、24-16と大差をつけて東レがマッチポイント。最後はヨンギョンのスパイクがアウトとなり、見事、東レが3-0のストレートで勝利。この瞬間に、2009/10シーズンのチャンピオンが東レに決定。Vリーグ女子の歴史の中ではじめて、「3連覇」の文字が刻まれた。

    試合終了後、「選手がチーム優先に、一つ一つ丁寧に心を込めてやってくれた。今シーズンで最高のゲームをやってくれた」と選手を称えた東レの菅野幸一郎監督。そんな選手たちの手で3回宙に舞い、はちきれんばかりの笑顔を見せたのが印象的だった。

    ◆コメント

    東レ・菅野幸一郎監督
    「JTさんはレギュラーラウンドで2敗だけ、セミファイナルでも3-0と完敗していた強いチーム。まずは自分たちがしっかり(自分たちのプレーを)できるように3点、4点というミスを出さないようにと思った。1本1本に心を込めてやる、それぞれが役割をしっかりこなしてチームとして戦うという“東レの底力”を出そうと選手に言って試合に臨みました。それができたと思うし、今シーズン最後に最高のゲームができたと思う。(ヨンギョン対策は)止める人、カバーの人、レシーブの人と、ブロックとレシーブの関係をしっかり組み、選手が約束を徹底できた。(今季はケガ人もあり序盤と先発選手が大きく入れ替わったが)シーズンは長いし、戦いきるための練習にも取り組んだし、その積み重ねができたと思う。ポジション争いも当たり前だし、そのために選手が考え、自覚し取り組むことができた結果だと思います」

    木村沙織(東レ、MVP・ベスト6)
    「JTには1回だけ勝ち、ほかは負けていたので、今日はJTに対してのベストゲームだったと思います。今日はチームの中でも役割をしっかり果たすことを考えていた。ヨンギョンに対して、(対策ができていて)レシーブが繋がると思っていたので、緊張していた。今までで一番くらい緊張しました。ヨンギョンに勝負どころで上がってくるのはわかっていたので、そこを決められずにこっちが点を取れば向こうが苦しくなる。そこは食らいついていきたかったです。(MVPは)ビックリしました。そんな賞を考えなかったし、もらえるような選手だとは思っていなかった。(発表されたときは)優勝したのがうれしすぎてピンとこなかったです(笑)」

    荒木絵里香(東レ、ベスト6)
    「終盤ケガしてチームに迷惑をかけたし力になれず苦しいシーズンだったが、チーム一丸となって優勝できてうれしい。今シーズンは大砲の外国人選手がいない苦しいシーズンだったが、サオリや迫田たちがすごく成長して、自分も刺激を受けながらプレーさせてもらいました。チームのスローガンである『心』というところで勝ちたい気持ちがしっかりあったので、3連覇できたと思います。今年(イタリアから)戻ってきて改めて(心の部分の)良さを感じてプレーして優勝できたのは幸せだったと思います。(木村のMVPは)サオリが拾って打って、すべてのプレーで中心になってくれた。頼り過ぎてる気持ちだったが、どんな状況でも頑張ってくれて、優勝もうれしいけど、サオリがMVPを取ってくれたのがうれしいです」

    迫田さおり(東レ)
    「勝っても負けても最後だし、悔いの残らないような試合にしようと思ってやっていた。勝ててよかったです。(今季は)1レグからコートに入れてもらい、足を引っ張らないように思い切りプレーしてきた。木村さんと対角に入らせてもらい、木村さんが点を重ねたのを無駄にしないようにと頑張りました」

    JT・石原昭久監督
    「1セット目の出だしでサーブが走り相手を崩して(攻撃の)選択肢を狭めたが…ターニングポイントは10点台のところで(東レが)荒木をいいところで使った。後半は向こうの気迫をサーブという形で打ち込まれてパスが乱れた。それが今日の流れだった。(今季は)優勝できなかったのは悔しいがトータルではいいシーズンだった。29勝はウソではない。その力があった。ただ最後に(東レを)トータルで上回れなかったのは実力。(今年学んだことは)今日が一番大きなものを学んだ。最後は弱いところは負ける。ごまかしはきかないと痛感した。決勝の大舞台で向こうは(2連覇で)場数を踏んでいて気後れせずにバレーにぶつけてきたが、こっちは思い切ってできなかった」

    位田愛(JTキャプテン)
    「(セミファイナルでの東レとの違いは)大きく変わったところはなかった。自分たちが(プレーを)出来なかったのが大きいと思います。自分自身も今の実力を感じたし、もっとキャプテンとしてやっていかなきゃならないことが見えたと思う。(キャプテンとして)チームのみんなの支えがあったからこそ成長させてもらったと思う。今日は勝てなかったが勉強をさせてもらったシーズンだった」

    竹下佳江(JT・ベスト6)
    「優勝するイメージは出来ていたが、現実はうまくいかない。マイナス要素がたくさん出た試合でした。最後の1勝を取れなかった情けなさを痛感しています。(今季は)前のシーズンで入れ替え戦に行って、監督も代わりこのメンバーでできたのは楽しく、(韓国代表の)ヨンギョンとやれたのもよかった。東レはレギュラーシーズンとこの1試合、勝負どころでの強さは素晴らしかった。(JTと東レの違いは)3連覇するだけあり、勝負どころでミスをしない強さを持っていると感じた。(セミファイナルと)変わっているのは私たちのミスだったと思います」

    キム・ヨンギョン(JT・ベスト6)
    「レギュラーラウンドでもいいゲームをして、セミファイナルでも3連勝していたが、こんな形になって悔しい。でもベストを尽くしてやれたと思うし、日本でたくさん学ぶことがあった。チームメイトにも恵まれ、いい環境でやってこられたと思います。(東レとJTの強さは)経験は無視できないと思う。3年連続で(ファイナルへ)出ているし、優勝するというのは簡単なことではない、自分たちも本来のパフォーマンスを出せなかった」


  • 2010/04/10

    V・プレミア

    ファイナルに先駆けて行われた久光製薬スプリングス(セミファイナル3位)とデンソーエアリービーズ(セミファイナル4位)による3位決定戦は、デンソーがフルセットの末に久光製薬を下し、3位となった。

    セミファイナルでは3-0で久光製薬が圧倒したこのカード。第1セットが始まると、そのときの勢いそのままに久光製薬が圧倒する。エリザンジェラのライト攻撃で先制すると、エリザンジェラのブロックに相手のスパイクミス、石田瑞穂のレフト攻撃などで、なんと9連続ポイント。その後11点差まで広がり、このセットは久光製薬のものと思われた。

    ところが、ここで緊張の糸が切れなかったデンソーが怒涛の大まくりを見せる。12-3から井上香織のブロードで反撃態勢に入ると、序盤鳴りを潜めていた大砲・スタエレンスが久光製薬コートにスパイクを叩き込んでいく。2度目のテクニカルタイムアウトは3点リードで久光製薬がものにしたものの、デンソーは好調スタエレンスにボールを集中させると、一気の5連続ポイントでついに18-17と逆転に成功。久光製薬も反撃したが、すでに流れは完全にデンソーへ。その後も4連続ポイントなどで引き離すと、25-22の大逆転でデンソーが先手を取った。

    第2セットに入っても勢いはデンソー。スタエレンスと細田絵理にボールを集め、終始デンソーがリードして試合は進む。しかし久光製薬もエリザンジェラの強打と、ピンチサーバー・岩坂名奈の2連続サービスエースなどで差を詰めていくと、一進一退の攻防でジュースに突入。最後はスタエレンスのスパイクが相手のワンタッチを誘い、28-26。デンソーが2セットを連取して3位に王手をかけた。

    しかし、このまま終わらなかったのが久光製薬。第3セット、ここまでの2セットとは違い平井香菜子を中心としたセンターラインの攻撃が機能しはじめると、ここまでやや安定性に欠けていたレシーブも本来の安定感を取り戻し、エリザンジェラ、石田、石井美樹のスパイクも決まり出す。このセットを25-20で奪い息を吹き返すと、続く第4セットも、久光製薬は石田のブロックポイントなどで中盤以降、効果的に加点。25-19でものにし、試合はフルセットに持ち込まれた。

    そして最終第5セット。ここまで来ると両チームとも、技術ではなく、まさに気持ちと気持ちのぶつかり合い。デンソー櫻井由香、久光製薬・佐野優子の両リベロを筆頭に、レシーブが安定。長いラリーの末にデンソーは細田とスタエレンス、久光製薬はエリザンジェラにボールを集め、激しい攻撃を見せる。すると、息詰まる攻防の中で抜け出したのはデンソー。櫻井の好レシーブで拾ったボールを井上香織がクイックを決め同点に追いつくと、一気に久光製薬を突き放し、スタエレンスのスパイクでついにマッチポイント。そして最後は久光製薬・石田のスパイクがアウトとなり、15-12でついに決着。デンソーがセミファイナルの悔しさ、そして第1セットの大差をひっくり返す、まさに諦めない戦いぶりで3位の座をものにした。

    ◆コメント

    デンソー・達川実監督 「今日は第1セットの出足が本当に悪かった。これまでは崩れると一方的にやられる展開だったが、それを諦めず頑張ってくれた。(久光製薬には)天皇・皇后杯ではフルセットで負け、セミファイナルも負け、苦手意識のようなものを来季へ持ち込まないことでも今日の勝ちは大きかった。(今季を振り返って)熊谷が去年7月から合流してから上位を目指してスタートした。よく頑張ってくれたが、一番を目指していたので、努力して来季へ繋げたい。まだ下級生(若い選手たち)が半分くらいいて、体力面、メンタル面の強化をしないといけない。今日のような諦めない試合を何試合でもできるようにしたい」

    井上香織(デンソー・キャプテン) 「今日は出だしが悪かったが、全員が諦めない気持ちを持って勝てた。レシーブを粘り強くできたのが勝利に繋がったと思う。(セミファイナル全敗から3位になり)技術でなくここまで来たら攻める気持ちだと(思って)戦いました。(来季に向けて)リズムが悪いときにどう立て直すか。精神的なところでどうするか考えたい」

    熊谷桜子(デンソー・最優秀新人賞) 「今日は最後まで諦めないでできたのが大きかったと思う。競ったときに仲間を信じてやることができてよかったです。(今季は)移籍してきたばかりだったが、チームや自分のことをわかってできてきたと思う。来季は攻められても動じない精神力を身につけて日本一を目指したい」

    久光製薬・濱田義弘監督 「1セット目が(9-0と)考えられない展開で気が抜けてしまったのか… (デンソーは)スタエレンスの決定力が見事だったし、ディフェンスもエリザンジェラが打ってもレシーブが上がっていた。(今季を振り返って)今日ですべて終わったが、ここまで厳しいスケジュールの中、頑張って戦ってくれた。残念な結果だったが、次の目標を設定して一つになってやっていきたい。今季は“ベテランと若手の融合”ということでやってきたが、難しかった。リーグ戦でも(調子に)波があってどう調整するかも考えた。でも選手のプレーは自信を持って見られたし、反省を持って来年に臨みたいと思います」


  • 2010/04/07

    V・プレミア

    4月3日と4日、神奈川県藤沢市の秋葉台文化体育館でV・プレミアリーグ下位2チームとV・チャレンジリーグ上位2チームによる入れ替え戦「2009/10チャレンジマッチ」が行われ、男女ともプレミアリーグの2チームがリーグ残留を決めた。

    男子のプレミアリーグ7位・大分三好ヴァイセアドラーとチャレンジリーグ2位・富士通の試合は、2試合とも3-0のストレートで大分三好の勝利。プレミアリーグ8位・FC東京とチャレンジリーグ1位・ジェイテクトSTINGSの試合も、FC東京が2試合すべてでストレート勝ちし、ともにプレミアリーグ勢の力を存分に見せつけての残留となった。

    一方、女子はどちらも競った展開に。プレミアリーグ7位・トヨタ車体クインシーズとチャレンジリーグ2位・上尾メディックスの試合は、1試合目をトヨタ車体が3-1で勝利、2試合目は上尾がフルセットの末に勝利したが、セット率によりトヨタ車体の残留が決定した。

    また、プレミアリーグ8位・パイオニアレッドウィングスとチャレンジリーグ1位・日立佐和リヴァーレの試合は、第1試合を日立佐和がフルセットで勝ち昇格へ王手をかけたが、第2試合はパイオニアが意地を見せ3-1で勝利。こちらもセット率によりパイオニアが残留を決め、日立佐和は1年でのプレミアリーグ復帰はならなかった。


  • 2010/04/06

    ビーチバレー

    21日、来月1日に開幕するJBVツアーの開幕戦「ファイテンビーチバレー東京オープン」の出場チームが発表された。

    出場するのは、男子の朝日健太郎/白鳥勝浩組、女子の浦田聖子/西堀健実組、先ごろワールドツアーのブラジルオープンにも出場した浅尾美和/草野歩組など、すでに年間シード権を持つ男女各6チームと、新たにワイルドカードで男女各2チーム。女子では浦田景子/菅山かおる組がこのワイルドカードでの出場となった。

    なお、大会の出場チームおよび、開催概要は以下の通り。

    【JBVツアー2010 第1戦ファイテンビーチバレー東京オープン】

    ◆出場チーム
    [男子]・朝日健太郎(CHINTAI)/白鳥勝浩(湘南ベルマーレ)
    ・鈴木太郎(MARUSAN-BTOC)/山本辰生(フリー)
    ・井上真弥(―)/長谷川徳海(―)
    ・今井啓介/畑信也(グランディア)
    ・仲矢靖央/西村晃一(WINDS)
    ・長谷川翔/畑辺純希(フリー)
    ・青木晋平/日高裕次郎(フリー)※
    ・牛尾正和(IT-Communications.Inc)/久末正和(お台場ビーチフレンズ)※
    [女子]・浦田聖子(―)/西堀健実(フリー)
    ・浅尾美和/草野歩(エスワン)
    ・尾崎睦(湘南ベルマーレ)/金田洋世(上越マリンブリーズ)
    ・楠原千秋/三木庸子(フリー)
    ・駒田順子/本間江梨(ポイント)
    ・田中姿子(エコ計画)/溝江明香(産業能率大学)
    ・保立沙織(フリー)/松山紘子(team Sand Block)※
    ・浦田景子(WINDS)/菅山かおる(WINDS)※

    ※ワイルドカード

    ◆開催概要
    [開催期間]平成22年5月1日(土)〜3日(月)
    [会場]お台場ビーチ(東京都港区)
    [アクセス]東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩10分、
    または、ゆりかもめ「お台場海浜公園駅」から徒歩5分


  • 2010/04/04

    V・プレミア

    昨日の敗戦で決勝進出を絶たれた東レと、第1試合の結果により勝てば決勝進出が決まる豊田合成の1戦。若手中心のメンバーで臨んだ東レが勢いをつかむと、相澤、角田が次々とスパイクを決め25−22、25−17と2セット連続で先取する。後がない豊田合成は高橋和人、井上が確実にブロックアウトを狙い得点を重ねていくが、結局3セット目も思うような攻撃ができないまま、セットカウント3−0。去年のV・プレミアリーグ王者の意地を見せた東レが、最終戦でようやく勝ち星をあげた。

    この結果、セミファイナルは1勝2敗で3チームが並ぶ大混戦となった、3戦全勝のパナソニックと対戦するのは最終的にセット率により2チームを上回った堺ブレイザーズ。セミファイナルで敗れた堺がパナソニックにリベンジをずる権利を手に入れた。

    ◆コメント

    豊田合成・松田監督
    「(昨日の敗戦で)上位の目がなく捨て身できた東レと、それを守りに入ってしまった豊田合成。昨日のような攻撃、トスワークができなかったのが敗因。今年はいろんなことがありすぎた、ずっと出続けてほしかった盛重のケガ、それ以外にも社会人としてのバレーに対する心構えが若い選手には足りない。北川も今シーズンで最後だが、私も5月の黒鷲旗が終わったら退任が決まっている。決勝に進み、優勝してシーズンを終えたいと思っていた。まだ試合があるので、1つでも上を目指して戦いたい。」

    東レ・秋山監督
    「選手はモチベーションを上げるのが難しい中、よく気持を切り替えてくれたと思う。しかし、我々はプレッシャーのない中での戦いだったので、力が出やすかった。逆に豊田合成はプレッシャーがかかり力を出しにくい状況だったと思います。プレッシャーのないなかでの勝利なので、評価する勝ちではない。

    若い選手については、経験を積ませるために出した。プレッシャーのない中では力を出せるんだなというだけ。これが昨日のような試合で出せるかと言ったら、それは未知数。

    チームの目標はV・プレミアリーグ優勝だったが、それはなくなりました。チームの総決算として3位決定戦では絶対負けないという気持で臨みたいと思う」


  • 2010/04/04

    V・プレミア

    セミファイナルラウンド最終日、レギュラーラウンド1位のパナソニックはリーグ戦4連敗と相性の悪い堺ブレイザーズと対戦した。第1セットをジュースの末、27−25とパナソニックが先取すると、その勢いのままに2セット目も奪い取り、決勝進出に王手をかける。しかし、このままでは終われない堺は第3セット、エンダキ、石島の強烈なスパイクが決まると最後はセンターの大道にブロックが飛び出しセットを奪取。セットカウントを2−1とするも、反撃もここまで。第4セットも21−21と終盤までお互い譲らぬ戦いを繰り広げるが、最後はパナソニック、エースのジョンパウロがレフトからストレートにスパイクを打ちこみ、試合終了。パナソニックが三戦全勝、一番乗りで決勝進出を決めた。

    ◆コメント

    堺・酒井監督
    「うちの勝ちパターンはサーブで攻めて主導権を握るというもの。しかし、今日はパナソニックの方がリスクを背負って、勢いのあるサーブを打ってきていた。そこで受け身になってしまった。ディフェンス面はそこそこよかったが、今まで連続得点できていたところで得点できず、今日は逆に連続失点が多くなってしまいました」

    パナソニック・南部監督
    「今日はとにかく気持の入った試合をしようということで、選手たちがそれによく応えてくれた。試合内容としてはレセプションアタックのミスが相手チームより非常に多かったし、チームに甘いミスや、勝負どころでコンビミスがでた。改めて、来週に向けて気を引き締めなおしていきたい。チームの勢いと、セッターとのコンビネーションなどを、しっかりして次の一戦に全力をかけたいと思います」


  • 2010/04/04

    V・プレミア

    ファイナル進出の行方を左右する大きな試合となったセミファイナル最後の一戦、東レアローズとデンソーエアリービーズの試合は、東レがフルセットに及ぶ大熱戦を制し、ファイナルへの切符を手にした。

    第1試合でJTが久光製薬を破ったことで、東レはこの試合に勝てばその瞬間にファイナル進出決定。負ければセット率の差に持ち込まれるという大一番となった。

    第1セット、ファイナル進出へプレッシャーのかかる東レだったが、それを払拭したのはエースの木村沙織。いきなりレフトから2連続で決めると、その後も自らに集められるボールに対し右腕を振り抜いていく。しかし、地元・愛知で3連敗だけは阻止したいデンソーも、大黒柱・スタエレンスへボールを集め追いすがる。そんな中、セッターの熊谷桜子が足を捻挫し一時退場すると、一時は4点差をつけられたが、20点を過ぎたあたりからキャプテン井上香織がブロードにブロックにと存在感を見せてジュースに持ち込み東レをあと一歩まで追い詰める。しかし最後は悔しい3連続失点。27−25で東レが先制したが、以降の激闘を予想させるのに十分な試合展開だった。

    第2セットに入ると、流れはファイナルへ意気込む東レでなく前のセットで善戦したデンソーへ。木村、木村と攻撃を仕掛けてくる東レに対し、スタエレンス、井上香を中心に一歩も引かず。このセットを逆に26−24とジュースをものにすると、続く第3セットでは、二人に加え細田絵理、矢野美子も効果的にポイントを挙げ、25−18の大差で東レを圧倒。今セミファイナル初勝利に大きく前進した。

    このセットを失えば、セット率の関係でファイナル進出は久光製薬 ―― そんな瀬戸際に追い込まれた東レの第4セット。序盤は東レ・迫田さおり、デンソー・スタエレンスの活躍で一進一退も、中盤以降、優位に進めたのはデンソーだった。17−15とリードしたところで、第1セットで負傷退場していた熊谷をセッターに戻し、引導を渡しにかかる。しかしここで際立ったのは、第2セット以降やや精彩を欠く木村に代わり打ちまくった迫田。20−16の劣勢から4本のスパイクを打ち込むなど、まさに獅子奮迅の働きで東レが大逆転に成功。25−23でこのセットを取って、勝負は最終セットに持ち込まれた。

    ここまで来ると、あとは意地と意地のぶつかり合い。序盤から、東レは木村と迫田、デンソーは細田とスタエレンスにボールを集めると、激しいラリーも展開しつつ、交互に得点を奪い合う。しかし、11−10と東レ1点リードの場面で木村がスパイクを叩き込むと流れが一変。迫田が連続スパイクを決めマッチポイントを奪うと、最後はデンソーのブロックしたボールが無念のアウト。
    15−10で最終セットをものにした東レがファイナル進出を決めた。最後の最後に待っていた死闘を制し、夢の3連覇へ向け視界が広がった瞬間、東レの選手には大粒の涙が光っていた。

    ◆コメント

    東レ・菅野幸一郎監督
    「(第1試合で)JTさんが勝って、自分たちが(勝てばファイナルへ)いける可能性が出て、モチベーションが上がって気持ちが一つになった。ただデンソーさんも素晴らしいチームで簡単には勝たせてくれない。集中力を持って周りを信用してできたのが勝てた要因です。ただ技術的には雑になって簡単に点をやったところがあったのでチームとして改善したい。(女子初の3連覇は)ここまでくればもちろん目指します。(ファイナルに向けて)自分たちで点を与えないようにするべきことはしっかりやりたい。ミスをしたら勝てないのでしっかりしたい。対策もしっかりして、相手の得意なパターンや力のあるところを崩せるようにやっていきたい」

    荒木絵里香(東レ)
    「ファイナルへの切符を取れてうれしい。ただ、自分のプレーでチームにすごく迷惑をかけて悔しいので、ファイナルではしっかりやって優勝したい。3連覇というより、次の試合に勝つことだけに集中してチームで向かっていきたい。(試合終了後涙を見せ)自分のプレーで恥ずかしい試合をしてしまった。みんなが一生懸命やっているのにという思いがそういう感情になりました。(ファイナルまでに)一週間でコンディションを上げて入っていきたいと思います」

    木村沙織(東レ)
    「試合に勝てて全員で(ファイナル進出を)勝ち取れてよかった。でも個人的にはサーブカットが崩れてしまったので、ファイナルに向けて練習していきたい。3連覇というより、相手に上手な選手が多く、ボールも落ちない。繋がったボールに食らいついていって、1本1本、1点1点取って最終的に勝てればいいと思う。(ファイナルへは)昨日のJT戦では(スパイクの)コースが単純になってしまったんで、もう一度相手の隊形や打ち方を修正していいモチベーションで戦えるようにしたい」

    デンソー・達川実監督
    「(第4セット17−14でリードもセッターを負傷した熊谷に戻したのは)黒羽が前衛でブロックが低かったから、高くしたかった。(セミファイナルを振り返って)昨日のようなセミファイナルなら(チームに)プラスにならないが、今日いい試合をしたことで、悔しさもあったし来季も頑張ろうというファイトが沸いてきたと思う。昨日3−0で負けてチームが沈んでいたが、桜井や黒羽が一生懸命やってくれて感謝している」


  • 2010/04/04

    V・プレミア

    この日の第1試合、JTマーヴェラスと久光製薬スプリングスの一戦は、前日すでにファイナル進出を決めたJTが、この日も磐石の試合。ファイナル進出へ意気込んだ久光製薬をセットカウント3−1で破り、セミファイナル3連勝を飾った。

    すでにファイナル進出を決めたJTと、この試合に勝利してファイナル進出への道を切り開きたい久光製薬の一戦。第1セットで躍動したのは、やはりモチベーションの高い久光製薬だった。オープニングポイントこそ山本愛のサービスエースでJTが奪ったが、「これで安心して行けると思ってしまった」(JT・石原監督)の言葉どおり、気の緩みからかなかなか調子に乗っていけない。すると久光製薬は平井香菜子や石井美樹のスパイクが的確に決まり得点を伸ばすと、中盤ですでに久光製薬が5点をリード。このまま終わりたくないJTも終盤、位田愛のスパイクなどで追いすがったが、このセットは25−21で久光製薬が逃げ切った。

    しかし、ここから修正してきたのがさすがのJT。第2セットは1セット目で目立った動きが少なかったエース、キム・ヨンギョンが右から左からとスパイクを打ち込みペースを握る。1セットを奪って意気上がる久光製薬も、サーブでの揺さぶりから大砲・エリザンジェラを中心に攻め立てていったが、このセットスタメン出場したセンター・久保雅が要所で得点を挙げ盛り上げていくと、最後はヨンギョンで2連続ポイントを挙げたJTが25−20でこのセットを手にし、1−1のタイに持ち込んだ。

    2セット目で完全に主導権を握ったJT。第3セットに入っても流れはいい方向へ進んでいく。竹下佳江のトスはヨンギョンがメーンでなく、山本、久保といったセンターラインを生かし、速攻やブロードを多用する。川原麻実、高木理江といった先発抜擢組にもトスが散らし多彩な攻撃を見せると、それに面を食らったか、久光製薬がうまく適応できず。このセットもJTが25−19で取り、一気に全勝突破へリーチを掛けた。

    一方、なんとかファイナル進出へ向け踏ん張りたい久光製薬は、第4セットも石井、石田瑞穂を中心としたサイド攻撃を見せていくが、肝心のエース、エリザンジェラの調子が一向に上がらない。多彩な攻めのJTとは対照的に、二人を軸にした攻撃に頼らなければならず苦しい状況の中で、20−19と終盤までJTに食らいついていく。しかし反撃もここまで。山本、ヨンギョンのブロックなどで引き離されると、最後は反則によるあっけない幕切れに。25−20とJTがこのセットも奪い、セットカウント3−1。堂々の3連勝でファイナルへ勢いをつけた。

    ◆コメント

    JT・石原昭久監督
    「1セット目の出足から非常に苦しい展開だったが、(控えの)久保、川原、高木(理江)らがよい働きをしてくれた。その中で勝利を収めることができたのはファイナルへ向けていいニュースだしいい材料。先のことも考えたらいい1勝だった。(エースのキム・ヨンギョンにあまりボールが集めず)作戦ではなかったが、竹下が状況を判断して(他の選手が)有効打を打てたと思う。(ファイナルへ向けて)レギュラーラウンドを26勝2敗、セミファイナルも3戦全勝だったが、(これに驕って)初心を忘れてしまうことが不安材料。去年は入れ替え戦にいったチーム。それ(悔しさ)を忘れず頑張って今がある。その気持ちを忘れないようにしていきたい」

    位田愛(JTキャプテン)
    「出足から自分たちのプレーに乗らず苦しい展開だったが、途中からブロックも決まりいい流れになった。勝ててよかったです。(昨年の入れ替え戦からここまできて)一番下からのスタートだったが、そのときの悔しさや経験があったからとも言える。(ファイナルに向けて)1週間くらいで大きく変わることはできない。今までやってきたことを忠実にコツコツとやっていけば自分たちのバレーができると信じています」

    山本愛(JT)
    「個人的にはスタートでミスが多く、ブロックも機能しなかった。レフト(攻撃)ばかりで苦しんだが、中盤からセンター、ライトが機能できて、思い通りのバレーができたと思う。(ファイナルは)去年違うチーム(久光製薬)で出たが、ボロ負けで悔しかったので、チームが変わっても絶対勝ちたい。心の準備をしっかりやって仲間を信じてやっていきたい。(この先)練習だけの練習でなく試合を練習した練習をこなし、ファイナルの場で自分たちが力を発揮できるか(が重要)。向かっていく気持ちを持ってやりたい」

    久光製薬・濱田義弘監督
    「キム・ヨンギョンにボールが上がらなかったのが予想外。(それ以外の)センター、ライトにやられ対応しきれなかった。その中で、石井、石田が頑張ってくれたけど、エリザンジェラの調子が上がらず持ち味を出せなかった… (1勝 2敗の成績は)1日目(東レにフルセットで惜敗)がすべてだと思う。メンタルもそうだし、最後1点を取るまで勝負はわからない。いい勉強になりました」

    佐野優子(久光製薬)
    「今日勝てば決勝にいける大事な試合だったが、3連戦の最終日ということで体力的にしんどい部分もあった。チームとして勝ちたいという気迫が足りなかったのが敗因です。(キム・ヨンギョンにボールが集まらず)マークをしていたので、(逆に)他の選手にやられるのが大きいダメージになり、ズルズルいってしまいました」


  • 2010/04/04

    V・プレミア

    V・プレミアリーグは、男女でレギュラーラウンド上位4チームずつによるセミファイナルラウンドの3日目が行われ、男子は3連勝のパナソニックと1勝2敗ながらセット率で2位となった堺が、女子は3連勝のJTと、この日デンソーを下して2勝目を挙げた東レが、今週末から行われるファイナル進出を決めた。

    男子は、2連勝で王手をかけたパナソニックパンサーズと、1勝1敗の堺ブレイザーズが対戦。パナソニックはレギュラーラウンドで堺に4戦全敗と苦手としていたが、セミファイナル2連勝の勢いを生かして2セットを連取。第3セットこそジュースの末に堺が返したが、第4セットも一進一退の攻防からパナソニックが抜け出し、セットカウント3−1で勝利。3連勝でファイナル進出を決めた。一方の堺は1勝2敗。ファイナル進出は次の東レと豊田合成の試合の結果を待つこととなった。

    いよいよファイナル進出が決まる2試合目の東レアローズと豊田合成トレフェルサの一戦は、前日、レギュラーラウンド上位の堺をフルセットの末に下した豊田合成がその勢いに乗っていくかと思われたが、序盤から波に乗れない豊田合成が、あっさりと2セットを奪われる展開に。第3セットからの巻き返しが期待されたが、このセットも奪われてストレート負け。これにより、豊田合成と東レ、第1試合を戦った堺の3チームが1勝2敗で並んだが、セット率の差により堺が2位に。ギリギリのところでファイナル進出を決めた。

    一方の女子は、前日すでにファイナル進出を決めたJTマーヴェラスと、この試合を勝ちファイナル進出に前進したい久光製薬スプリングスが第1試合で激突。第1セットを先取しファイナル進出が近づいた久光製薬だったが、2セット目から本来の調子を見せたJTが3セットを連取。JTがセミファイナル3連勝を飾り、ファイナル進出へ弾みをつけた。逆に久光製薬は1勝2敗となり自力でのファイナル進出はならず。男子同様、次に行われる東レの結果を待つこととなった。

    そして運命の第2試合。東レアローズとデンソーエアリービーズの一戦は、この試合を勝てばファイナル進出決定の東レが第1セットをジュースの末に先取したが、3連敗だけは阻止したいデンソーが2、3セット目を連取。第4セットも追い詰められたものの、ここをしのいで2−2のタイに持ち込むと、ファイナルセットも奪って辛くも勝利。2勝1敗として単独2位でのファイナル進出を決めた。

    これにより、ファイナルは男子がパナソニックと堺、女子がJTと東レという対決となり、栄えあるV・プレミアリーグ16回目の王者が決定する。

    なお、ファイナルと3位決定戦は、男子が4月11日(日)に、女子が4月10日(土)にそれぞれ東京体育館で行われる。試合日程は以下の通り。

    ◆3位決定戦&優勝決定戦(ファイナル)(会場はすべて東京体育館)
    男子4月11日(日)11:003位決定戦 東レアローズ−豊田合成トレフェルサ
    15:00優勝決定戦 パナソニックパンサーズ−堺ブレイザーズ
    女子4月11日(日)11:003位決定戦 久光製薬スプリングス−デンソーエアリービーズ
    15:00優勝決定戦 JTマーヴェラス−東レアローズ

     


  • 2010/04/03

    V・プレミア

    第1セット序盤、堺は松本のブロックなどでリズムに乗り得点を重ねる。一方の豊田合成も井上のサーブで攻め、7-8と1点差まで詰め寄るも、エンダギのレシーバーを吹き飛ばすほどの強烈なサーブで堺に連続得点を奪われてしまう。そこで豊田合成は手の骨折で戦線を離脱していた盛重を投入。守備を固める作戦が奏功し競り合う展開となる。終盤、アンジェリコが一枚でエンダギをしとめ、20-20に、その後もエンダギ、アンジェリコが気合の入ったスパイクでサイドアウトの応酬となるが、最後はアンジェリコを北島がシャットアウトしセットを先取する。

    第2セットは一進一退の攻防となる。12-12から豊田合成は北川のブロックで得点すると、堺のミスを誘い、逆転に成功。14-12と一歩リードを奪う。このまま合成が逃げ切るかと思われたが、堺は北島のサービスエースを皮切りに、松本のブロック、石島のスパイクと打つべき人が打ち、守る人が守るそれぞれが役割をキッチリ果たし20-19と逆転に成功。そこから互いに譲らず拾い、粘り、打ち、手に汗握る粘る攻防となるが、土壇場で北島がスパイクを2本ミスし豊田合成がセットを奪い返す。

    第3セット、堺は北島に代えて西尾を投入、第2セットの勢いを持続させたい豊田合成だが、逆に堺のムードが上昇。西尾の2本のサービスエースなどで波に乗った堺。中盤、途中出場の岡本のサーブで崩し、連続得点を奪うが届かず、結局、このセットを堺が奪い返す。

    第4セットも堺が守備の粘りでリズムをつくり、石島、西尾、そしてエンダギが得点。豊田合成も好調のミドルブロッカー川浦のクイック、北川のフェイントなどで中盤まで競り合う展開となるが、エンダギのサービスエースで突き放した堺が一歩抜き出る。しかし、終盤で驚異の粘りを見せる豊田合成は、川浦のサーブで堺を崩し連続得点、サービスエースで21-20と逆転に成功。そこから奮起したのがエンダギ。スパイクにサーブにと得点を重ね、ジュースにもつれこむ展開となるが、粘りに粘る豊田合成は、ついにエンダギを捕らえ、高橋和人、川浦がブロックしセットカウントをタイにし、勝負は第5セットへ。

    ファイナルセットは序盤から互いに譲らず白熱の展開。豊田合成はリベロ古賀の好守で盛り上げ、攻撃力で勝る堺を揺さぶる。北川のサーブで崩し、川浦のブロック、アンジェリコのスパイク、高橋幸造のブロックで8-5とリードを奪った豊田合成。その後も高橋幸造のサービスエースなど波に乗った豊田合成が勝利。明日の、決勝進出へ向けて望みをつないだ。

    ◆コメント

    盛重龍(豊田合成)
    「これまでセミファイナルでセットを取ったこともなかったので、昨日初セットを奪い、今日は初勝利。チームはすごくいいムードだと思います。まだ(リーグ中に痛めた)骨折は完治していないのですが、とにかく直接失点に結びつかないようなサーブレシーブを心かげて、久しぶりのゲームですが集中してできたと思います」

    北島武(堺)
    「今日は負けてしまいましたが、明日勝てばいいので、切り替えて頑張ります。明日は技術よりも精神面の勝負。明日の一戦にすべてを賭けたいと思います」


  • 2010/04/03

    V・プレミア

    セミファイナル初戦、豊田合成に勝利したパナソニックと堺ブレイザーズに手痛い一敗を喫した東レとの一戦。1戦目は気合が空回りしたと反省。「もう一度楽しんでやろう」、篠田キャプテンのその言葉に呼応するように、熱く冷静に攻める東レ。レフトから今田が速いスパイクで攻め得点するとサイド米山、ミドル篠田らを軸に持ち前のスピーディーなコンビバレーでリズムをつかみセットを先取。

    第2セットに入ってもブロックとレシーブで粘りを見せペースをつかんだ東レがそのまま押し切るかに見えたが、センター攻撃を捨てて、サイドに的を絞る作戦のブロックで徐々にプレッシャーを与え徐々にペースをつかんだパナソニックがセットを奪い返す。

    勝敗を分けたのは3セット目。東レは途中出場のサイド越谷、セッター近藤がリズムを作り互いに譲らずジュースとなるが「昨日の試合後、サイドアウトをきっちり奪うことを確認した」競り合ってもそのことが頭にあったという福澤の言葉通り、きっちりと確実な攻めを見せるパナソニックに対し、シーズンを通して課題に挙げてきた勝負所での弱さが露呈した東レが、30点以降の大事な場面でミスを出し、このセットを落とす。

    あとがなくなった東レ。第4セットに入るとお見合いなどミスが出て序盤でリードを許してしまう。一方のパナソニックは枩田がブロックを決めるなど得点を重ねる。東レも、エース清水を、近藤、越谷がブロックし得点。13-18の場面でも米山が、清水、福澤を連続ブロックし流れを引き寄せるが届かず。結局、パナソニックがこのセットを押し切り勝利。試合後「サーブ力の差が出たゲームでした。自分たちは入ればチャンス、攻めればミスでしたが、パナソニックのサーブは入れば崩されるパターンだった」と振り返った篠田主将。一方、2勝で決勝進出に王手をかけたパナソニックの福澤はヒザの怪我からの復帰となるが「みんなに助けられながら、徐々に自分のペースが戻ってきている。明日もひとつにまとまっていけると思います」と、手ごたえをつかんだ様子だった。

    ◆コメント

    清水邦広(パナソニック)
    「東レは強いチームですし、気持ちで負けないようにと思っていました。サーブやスパイクなど受け身にならずに気持で競り勝つことができたと思います」

    篠田歩(東レ)
    「競ったセットを取ることができなかったのが大きかったと思います。第3セットは相当チャンスがあったと思いますが、最後決め切れなかったのは運もあると思います。今後はもっとサーブを強化する必要があると改めて感じました」


  • 2010/04/03

    V・プレミア

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    チーム最多の得点を挙げた久光製薬・石田瑞穂

    女子セミファイナルラウンドの第2試合、前日の試合で敗れ、ともにファイナル進出へ後がない久光製薬スプリングスとデンソーエアリービーズの試合は、攻守に安定した力を見せた久光製薬がストレート勝ち。1勝1敗とし、明日のJT戦でファイナル進出をかけることとなった。

    第1セットは、デンソーがいきなりの4連続ポイントで幕開け。しかしすぐさまタイムアウトを取った久光製薬は、ここから石井美樹、エリザンジェラを中心とした攻めで追いつくと、デンソーはスタエレンスと井上香織、久光製薬の石田瑞穂を軸とした攻撃で、試合は一進一退の展開に。そんな中で一歩先んじたのは久光製薬。石田が連続のレフト攻撃で得点を挙げて引き離しにかかると、最後はスタエレンスのスパイクがアウト。25−22で久光製薬が先制した。

    2セット目に入ると、両チームとも連続ポイント合戦でペースを握り合う。しかし、ここでも主導権を握ったのは久光製薬だった。強打のエリザンジェラがバックアタックに加え、連続フェイントを見せるなど硬軟取り混ぜた攻撃が機能。巧者・久光製薬の本領発揮ともいえる試合運びで、あっという間に得点差は6点まで広がり、2回目のテクニカルタイムアウトへ。その後デンソーは、井上香織の流れるようなブロード攻撃で追いすがり、食い下がっていったが、22−18から久光製薬は石田が連続ポイントを挙げると、最後は第1セット同様、スタエレンスのスパイクがコートをはずれ、久光製薬が25点目。7点差をつけて2セット目も連取となった。

    第3セット、後がないデンソーは序盤からスタエレンス、井上香にボールを集め大逆転勝利への土台を築こうとしていく。しかし、ところどころで得点を奪うものの、相手から大きな流れを手繰り寄せるまでにはいかず。すると逆に久光製薬がエリザンジェラの連続サービスエースなど攻め立てると、一進一退の展開の中でも流れは久光製薬へ。先に20点台へ乗せ、セット率も重要になる中で貴重なストレート勝利へ向かって一歩一歩前進していく。デンソーも相手ミスに乗じて何とか食らいついていくものの、得点は24−19と久光製薬がセーフティリードを保ってマッチポイント。スタエレンスに最後の望みをかけボールを集めたデンソーは3連続ポイントで粘りを見せたが、3点及ばず。久光製薬がストレートでデンソーを下し、1勝1敗とした。

    これで久光製薬はセット率の差で東レをかわし2位浮上。明日のJT戦でファイナル進出をかける。また、敗れたデンソーは2連敗で3位以下が確定。ファイナル進出はならなかった。

    ◆コメント

    久光製薬・濱田義弘監督
    「テーマにしていたのはシャイーン(スタエレンス)と、井上(香織)のクイックのセーブ。うまく対応してくれた。常に主導権を握れて、いい内容だったと思う。(初戦敗れたが)最初つまづいたけど、切り替えてうまく盛り返してくれたと思う。(明日のJTに勝てばファイナル進出だが)4レグは勝ったけど実力があるし、捨て身にならないと勝てない。メンタルから攻める気持ちを持って挑みたい。(エリザンジェラの決定率が上がっていないが)石田(瑞穂)や石井(美樹)が頑張ってくれているし、エリザンジェラだけじゃなく、二人が機能すれば明日もチャンスはある。彼女たちに頑張ってもらいたい」

    石田瑞穂(久光製薬)
    「昨日、ああいう形(フルセット)で負けてしまって、どうしても勝ちたいというのが表れたゲームだったと思う。(エリザンジェラの決定率が上がっていないが)一人に頼るのではなく、みんなでカバーしあって1点を取っていくようにしたい。自分は4レグで調子が悪かったので、セミファイナルは一発勝負でもあるし吹っ切って気持ちを入れ替えてやっていっている。今、いいパフォーマンスをしてるかはわからないけど、いいパフォーマンスのために努力しています」

    デンソー・達川実監督
    「(試合を振り返って)毎度のことサーブレシーブを崩され、チームがガタガタになって機能しなくなった。(練習でも)時間を費やしてやっているんだけど… (第3セットから奥田恭子、石井里沙らを先発起用し)先発陣よりサーブレシーブがいいということで、チームが機能するかと思った。でも、(それよりチームの)いいところのセンターラインが… 特に矢野(美子)の打数が少ないし、決定力不足でレフトに負担が掛かった。負けるときはこんなもんです。(決定力不足は)セッターのトスも低かったし、それに打数が少なかった」

    井上香織(デンソー)
    「いいときと悪いときの波が(大きかった)。悪いときに連続失点が多すぎた、いいときはいいリズムでできるけど悪いときをもう少しあげないといけない。ミスも多かったので、もう少し勝負したかったです」


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