ワールドグランプリ、イタリアがポーランド..... | メイン | 佐野優子がアゼルバイジャン移籍を発表
29日、中国・寧波で行われている女子バレーの国際大会「ワールドグランプリ2010」の決勝ラウンド、日本対アメリカは、勝てばメダル獲得の可能性が残る日本が、木村沙織(東レ)を中心の攻撃で全勝のアメリカに食い下がったが、相手の高さの前に苦しみ、セットカウント0-3(24-26、20-25、23-25)のストレートで敗れた。これで日本は決勝ラウンドを2勝3敗の勝ち点4で終了。前日まで勝ち点6の3位だった中国を抜くことができず、メダル獲得はならなかった。また勝ったアメリカは決勝ラウンドw5戦全勝の勝ち点13とし、2001年以来9年ぶり、3度目の優勝を決めた。
2勝2敗の勝ち点4。この試合で勝てばメダルの可能性が残る日本は、ここまで決勝ラウンド4戦全勝で勝てば優勝のアメリカと対戦。日本はこの日も、竹下佳江、山本愛(ともにJT)、井上香織(デンソー)、山口舞(岡山)、木村沙織、江畑幸子(日立)、リベロ佐野優子の不動のスタメンでメダルをかけた戦いに挑んだ。
第1セット、序盤はここまで全勝のアメリカを日本が圧倒。アメリカのラーソンを狙ったサーブで崩し4連続ポイントを奪うと、5-4からも山口、木村のスパイクなどで得点を重ね、8-4と最初のテクニカルタイムアウトを奪う。その後も慌てるアメリカを尻目に木村、江畑がスパイクを決め12-7と大きくリードする。しかしここからアメリカがフッカーのスパイクで息を吹き返すと、アキンラデウォ、トムら力強いスパイクを決め、15-13と一気に突き放す。日本もその後、動きのいい江畑、木村を中心に必死に食い下がり一時は逆転に成功したが、終盤の勝負どころでアキンラデウォ、ラーソンらのブロックで攻撃をシャットアウトされると、ジュースに突入後も、最後は竹下のツーアタックが読み切られ完璧なブロックポイントを献上。24-26で奪われ、苦しい立ち上がりとなった。
第2セット、日本は木村のレフト攻撃などで4-1とリードすると、アメリカもフッカー、トムの強打などで迫られたが、江畑、木村の連続スパイクで8-7と最初のテクニカルタイムアウトを奪取。しかしここからアメリカ・アキンラデウォがスパイクにブロックにと日本の前に立ちはだかり逆転を許すと、11-16で2度目のテクニカルタイムアウトを奪われる。その後日本も木村にボールを集めて点差を詰めこそしたが、フッカー、そしてラーソンの高さある攻撃の前に追いつくことができず。20-25でこのセットも落とし、メダル獲得へ後がない状況になった。
そして運命の第3セット、日本は荒木絵里香、迫田さおり(ともに東レ)、石田瑞穂(久光製薬)をスタメンで起用し流れを変えにかかる。序盤はアメリカに4連続ポイントを許すなど6-8とリードされたが、ここからメダルへ必死に粘る日本は、迫田の思い切りのいいスパイク、ベストスコアラーへ向けても奮起を続ける木村の相手ブロックをしっかり見たスパイクなどで得点を奪い、アメリカに連続ポイントを許さない。16-14と逆転し2度目のテクニカルタイムアウトを奪う。しかし、ここから優勝というモチベーションで日本を上回るアメリカが逆襲。これまであまりなかったセンター線の攻撃でバウンが速攻を決めると、フッカーの強烈バックアタックなどで4連続ポイントを挙げ、流れを手繰り寄せる。日本も頼みのエース木村にボールを集めるが単発に終わると、完全に波に乗ったアメリカは、アキンラデウォ、フッカーがチーム14、15本目のブロックで日本の攻撃をシャットアウト。一気に24点まで得点を伸ばし、金メダルポイントを握った。
するとこのままで終わりたくない日本も、石田のライト攻撃、荒木の速攻などで4連続ポイントを奪い1点差まで肉薄したが、最後はアメリカ・ラーソンがフェイントで日本コートへボールを落とし25点目。23-25でセットを落とし、この瞬間にアメリカの優勝が決定。また初のメダル獲得へ激闘を繰り広げた日本の今大会も終了。5位が確定した。
【コメント】
眞鍋政義監督
「(アメリカ戦を振り返り)なかなかアメリカのスパイクの高さ、ブロックの高さというところで… サーブレシーブも入ってまして、レシーブも良かったんですけど、レシーブから切り返しでアメリカの高いブロックになかなか通用しなかったと思います。選手があの高いブロックを前にして、スパイクが自分なりに通用したか通用しなかったかっていうのを反省できたというのは非常に良かったですね。高いブロックを前にしてどうやったら通用してということを、アメリカのブロックは二人そろうと高いですからね。これから勉強です。(大会全体を振り返って)やはり世界は強いなというのが実感と、でも日本のスタンスでバレーボールができれば世界のトップチームでもいい試合が出来て、もう少し詰めた練習をすれば勝てるチャンスはあるかなと思いました。昨年1年間「世界を知る」というテーマで、サーブとサーブレシーブとディフェンス、この3つを少なくとも世界一にならないといけないというテーマにしてましたけど、なかなかサーブも… 相手のチームのサーブが強いこともありますし、今回はポーランド戦、サーブレシーブが乱れると試合にならないということがわかりましたね。この3つを徹底的にやりたいと思います。世界のトップチームは非常にブロックが高いですし、システムも男子並みに非常にシステム化されてますから。そういう場面で日本はある程度両サイドを速く、また真ん中もできるだけ、Bパスからでもミドルプレーヤー、もしくはライトプレーヤーで切っていかないと厳しいなという風に思います。(ロンドン五輪に向けて)いやいやまだ、それよりもこれから色々な大会がありますので、まずはロンドンまでに修正しながら、世界のトップに勝つためには普通のバレーをしてはいけませんからね。非常識を常識に変えていきたいと思います。
木村沙織
「(アメリカ戦を振り返り)もうちょっと何とかできたんじゃないかなと思う部分もあるし、意外とここまでできるんだなと思った部分もあったし… すごくブロックも高いですし、スパイクもブロックのはるか上から打たれるんで。でも繋いでいたボールもあったので(よかった)。しっかりサーブで崩すということができれば相手のセンターが少なかったので、しっかりサイドに絞れる部分もあったので、自分たちのリズムを作れたらいいのかなと思いました。(大会全体を振り返り)すごく悔しい試合もあったし、反省するところはいっぱいあった。チームとしては戦えているし、糧となっている部分もあったんじゃないかなと思います。(今後について)いい部分は試合の結果にも出ているので、しっかりこれからも伸ばしていって、悪い部分、課題になる部分をもっと詰めていければいいなと思います」
竹下佳江
「(アメリカ戦を振り返り)すごくブロックは高いなというのは思いましたけど、まだまだ自分たちができることがあるなっていうのは感じました。自分たちで崩れてしまったのも多かったので修正点はあると思います。(大会全体を振り返り)どこのチームも強いなっていうのが正直なところで、そこをいかに自分たちがミスなくいい状態でバレーを展開できるかっていうところがやはり大事になってくると思います。監督が通して行ってきているサーブ・サーブレシーブ・ディグはすごく大きくなると思いますし、自分たちがいい時、悪い時っていうのは顕著にそういうところが出ていると思うので、しっかりやっていきたいなと思います。いい所も悪い所もハッキリしていると思うので、しっかり追求してやっていきたいです」
江畑幸子
「本当に悔しい結果になってしまったんですけど、5戦全部スタートで出させてもらって、チャンスはもらったと思うんですけど、応える結果にできなかったのですごく残念に思います。(大会全体を振り返り)今までこういう厳しい試合を5戦連続で試合したことがなかったんですけど、そういうことも言ってられなかったので。1日目が良くても次の日にその状態を保つことができなかったので… これからそういう状況も増えてくると思うので、慣れていかなきゃいけないと思います。学んだこともあったのでそういうところはプラスにして、直さなければいけないところは反省して頑張っていきたいです」
迫田さおり
「この期間は途中出場が多くて、途中から入ったとしてもミスが多くて、毎日悔しくて…『明日出たら頑張ろう!』って思っても、なかなか自分自身成長が見られなくて、毎日悔しい期間でした。まだ出来ているわけじゃないですけど、決め打ちとかじゃなくて、高いところから長いコースにっていうのを自分でも意識して打っていけたらいいと思いました。自分の実力は(世界では)全然通用しないなって、もっと考えながらプレーしていかないとダメだなという風に思い知らされました。本当にこの大会は経験できて良かったなと。自分はまだまだで、もっと成長しなきゃいけないと思いました。(今後について)とにかく、ただボールを打つだけじゃなくて、考えながら、ブロックが無くてもブロックがあるっていう風に想定しながら練習していきたいと思いました」