バボちゃんネット インサイドニュース

名将、逝く

2014/11/21



悲しいニュースがとびこんできたのは、去る11月16日の朝のことだった。
東亜学園高校で春高優勝3回(選抜大会を含む)に輝いた名将、小磯監督が
心筋梗塞のため逝去された。

小磯監督は前日に2015春高全国大会出場を決め「明日は一日、寝ているよ」と
スタッフに伝えた言葉を最後に、そのまま帰らぬ人となった。

20日に行われた御通夜は残された人々の寂しさを表すかのような冷たい雨。
しかし監督の人柄を偲んで集まった弔問客が後を絶たず、駅前まで続く参列者の長い列ができた。
21日の告別式は一転して青空の中。日差しが暖かかった。
それはまるで小磯監督の優しく暖かい人柄そのもので、監督が「そんなに泣くなよ」と
語りかけてくださっているかのようだった。

とにかく優しく笑顔が素敵な人だった。
取材をする我々に対しても、いつも笑顔で「バレーボールを支えてくださいね」
「いい取材は出来ていますか?」と声をかけてくださった。

今年のインターハイでも、敗戦後にお話を聞きにいった際、悔しさを滲ませながら優しく対応してくださった。
そしてひとしきりお話を聞き終えたあと、最近合ったうれしいことといってこんなお話をされた。

「最近、うれしいことを聞いたんだよ。小中学生の男子バレーの人口が増えてきているんだって。
未来をつなぐ子どもたちが増えてくれている。我々も頑張らないとね。やる気出るなぁ!」

うれしいことはバレーボールの中にあり、悲しいことも悔しいこともバレーボールの中に見出していた小磯監督。
そのすべてを暖かい笑顔で包みこんでいた監督にもうお会いできないと思うと辛く寂しく、そして残念で仕方がない。

残された選手たちの戦いはすぐに始まる。2015春高全国大会までおよそ1カ月半。
指揮をとる佐藤監督代行は弔辞で監督の遺影に向かい
「小磯先生が命をかけてつかみ取ってくれた春高の切符、無駄にしないように頑張ります」と誓い、
御通夜、告別式に参列した選手たちは「いい加減な戦いをしたら先生に笑われてしまいますよね」と言った。

来年、正月。
小磯監督はきっと、いつもの姿勢でいつもの笑顔を浮かべながら選手たちと一緒に戦っているに違いない。
そしていつものようにこう語りかけてくださることだろう。
「見てよ!子供たちはすごいでしょ」と。

小磯監督のご冥福を心からお祈りするとともに、残された東亜学園の選手たちの春高の戦いをしっかり見つめたいと思う。

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