2012年05月05日(土)放送
「ニコニコ動画」のこれからと テレビとの関係」を特集した。4月28日・29日の二日間、動画サイト「ニコニコ動画」は「ニコニコ超会議」という大規模なイベントを行った。「ニコニコ動画」の中でユーザーに親しまれている「踊ってみた」などの様々なカテゴリーをリアルなイベント会場で再現しようというイベントだ。来場者は2日間で9万人に上った。
なぜ「ニコニコ超会議」というイベントをやったのか、杉本氏は「ニコニコ動画」の世界観を一度リアルにやってみたいというのがあった。さらに、ユーザーの皆さんがそれぞれのカテゴリーで集まりをやっていたが、一堂に会したものをやってみたかった。そして、どこの会社もやらないようなことをやろうと考えた。」と語った。
バーチャルのネットの世界をリアルなイベントにするという「ニコニコ超会議」について、コメンテーターの上智大学音好宏教授は「挑戦的な試み。ネットで自分たちの思いを共有する人たちがリアルに会うことができる場を作った。今まではタコツボだったのが、仲間がいるということをリアルな場で確認するという今までにない取り組みを、9万人規模でやった」と語った。
杉本氏は「社会に対して挑戦的な何かをしようとか、仕掛けをやろうと気持ちではない。あの空間はネットの中にあって成立していた。一つ一つのカテゴリーに対して、ユーザーは集まり、楽しんでいる。ネットの中ではそれを認め合いながら共有しているというのがあった。それを究極的な体験としてリアルでやってみたということ。」と語った。
イベントをやってみて気が付いたことに関して杉本氏は「予想より"熱"を感じた。来場者の滞在時間が長い。また、満足げに笑っているとか、狙っていたことだが、予想以上に楽しんでくれた。僕らも含めてリアルな日常の中に"熱"が欠けている部分が、あの場所に凝縮されている感じがした」という。
杉本氏が感じた"熱"に関して音教授は「学生運動の"熱"や80年代のディスコに行く"熱"などとは今の若者は違うと思う。2人のゼミ生がこのイベントに行った。趣味が違う二人で"熱"を持つ場所が異なるが、お互い興味がない"熱"がない分野でも、一緒に行って楽しんでいた」という。
杉本氏は「イベント会場は異なる分野が隣り合ってあった。それで対立する可能性もあるが、音先生がいうお互いを認めあうという気持ちがあるので、2日間でトラブルや事故がなかった。会場の関係者の方から非常に行儀がいい来場者であると評価をもらった。来られる人たちに自分たちが参加して作っているという気持ちが強いのでその場をすごく大事にしている気がする。」と語った。
若者に"熱"を伝えるコンテンツを作るためにテレビとネットはどうするべきかという質問に杉本氏は「今までこの番組に何度か出演して、フジテレビの方とも何かを一緒にやりましょうと言ってきた。改めて「ニコニコ超会議」を体験したときに会場にいて、テレビとやっていることが違うということが再確認できた。コンテンツそのものを成立させるために、「ニコニコ動画」でいうとユーザーやイベント来場者がそこに参加することによってコンテンツが成立する。コンテンツそのものもユーザーが作り出しているというような考え方や作られ方をしているので、テレビ的なコンテンツの作られ方とはネットは違うのかなと思う。コンテンツを作るという面では放送事業者の方と話し合いながら作っていく必要性があると思うが、単純にネットのものをテレビに持ち込んだり、テレビのコンテンツを単純にネットに持ち込んだりということでは多分成立しないのではないかということを改めて感じた。」と語った。
今後テレビと「ニコニコ動画」はどう関係していくのかという質問に杉本氏は「僕らはプロモーションをしていくときに欠かせない物。それと、テレビのコンテンツそのものがネットに入ってくるのであれば、より参加感を煽るものであったり、参加して成立させるというものに変えていく必要性がある。焼き直しというよりはネット専用のコンテンツ作りというものを話し合いながら作っていく必要性があるのではないか」さらに、「テレビ的なことが介入してもらうことによって、さらに盛り上がるという面はもちろんあるので、そこは是非今後もやっていきたいなというのはある。」と語った。
■ゲスト杉本誠司(ニワンゴ社長)
■プロフィール
気象情報会社のウェザーニューズなどを経て、2003年ドワンゴに入社。
モバイル向けのビジネスツールや電子書籍サイトなどの新規事業を担当し、メールポータルニワンゴの立ち上げに携わる。
2007年12月社長就任。動画共有サイト「ニコニコ動画」、動画投稿サイト「SMILE EVIDEO」などの運営指揮にあたる。
株式会社ドワンゴニコニコ事業本部副本部長兼アライアンス事業部部長。
株式会社スカイスクレイパー取締役


























