新・週刊フジテレビ批評

ハテナTV

ロケ地ツアーってなに?

DATE : 2018.03.31(土)

CATEGORIES : | ハテナTV | メディア | ドラマ |



 2月、映画やドラマのロケを誘致し、地域を盛り上げた自治体や団体、企業などが表彰された。グランプリは映画「探偵はBARにいる」の北海道札幌市。今、全国各地で、我が街をアピールしようとロケを誘致する動きが、盛り上がりをみせている。
そんな中、実際に撮影が行われた場所をめぐる「ロケ地ツアー」を企画した街があった。「ロケ地ツアー」とは何か、取材した。

久代アナが訪れたのは、神奈川県綾瀬市。去年都内で開催された町おこしのイベント「ふるさと甲子園」に参加した市だ。イベントを取材していた久代アナが、偶然出会った綾瀬市長に観光大使を逆オファー、という出来事も。このときには、笑顔で交わされてしまったが、PRに熱心な綾瀬市。
久代アナ曰く「何もない街」の綾瀬市、その街が企画したロケ地ツアーとは?

ツアーの集合場所は綾瀬市役所。そのエントランスには“ロケ地"を示す看板。訪れる人たちにより知ってもらおうと、去年から映画やドラマなどの撮影が行われた場所に看板を立てるようになったという。
今回のツアーには100人以上の応募があり、東京や千葉からも含め、抽選で選ばれた40人が参加した。申し込んだ理由は様々。母親と娘は「子供がドラマ好きで、ロケ地に興味を持っていて、隣の市なので参加しました」。別の女性は「(TBSのドラマ)コウノドリを見ていて屋上に上れるかと思ってきました」とのこと。
集合場所に参加者とは別に、ピンクのTシャツを着た3人の男たちの姿が。実は、ロケ地探しからエキストラ出演、お弁当の手配まで幅広いロケ協力を行う、その名も「ブタロケ隊」の面々だった。今回のツアーガイドは、誰よりもロケ地に詳しいブタロケ隊がつとめてくれるという。

最初のロケ地は市の施設「綾瀬市オーエンス文化会館」。1981年開館の施設で行われたロケについてブタロケ隊のメンバーがガイド。
「この場所は松井玲奈さん、お笑いの東京03の角田さんなどが出演した映画「笑う招き猫」で漫才を行うシーンで撮影されました」
撮影では綾瀬市民がエキストラとして160人参加したことなど、ブタロケ隊のメンバーが撮影時の様々なエピソードを説明してくれる。すると、参加者からブタロケ隊にこんな質問が。
「普段何をやってるんですか?」
ブタロケ隊の一人小島徹さんの答えは「警察官です」。
ロケでも出演したことがあるが、そのときの役はやはり「刑事」だったという。


続いてのロケ地は、民間の病院「矢崎胃腸外科」。
映画「武曲 MUKOKU」で綾野剛演じる主人公・研吾が植物状態になった父親をお見舞いに来たシーンが撮影された。撮影に使われたのは、今は使われていない2階の入院病棟の病室。実際に見学できるという。そこには、なんと本物の綾野剛さんが!?実は警察官の小島さんが綾野さんに扮しているだけだった…。
そして、この病室はフジテレビで放送したドラマ「嘘の戦争」でも使われていた。撮影には綾瀬市の職員が必ず立ち会うのだが、「嘘の戦争」での病室の撮影で、美術スタッフがあるモノを忘れて困ったとか。それは、枕と掛け布団。市側が用意するのはベッドとマットだけの約束。あとは制作会社が用意するはずが忘れてしまった。しかし撮影にはどうしても必要ということで、市の職員たちがかけずりまわり、消防署から枕と掛け布団を借りて撮影したという。

そもそもなぜ綾瀬市がロケ地に選ばれるのか?綾瀬市商業観光課の小池朋子さんは、ブタロケ隊と市の組織、官民一体の受け入れ体制、市民のルールを守った協力体制が制作側に評価されているのではないかと分析した。実際、リピーターとなる撮影隊も多いという。

ロケを受け入れてから4年。これまでに90作品以上の撮影が行われてきた。その綾瀬市で最も多くロケが行なわれている場所が「市役所」。なかでも人気のロケ地の一つが「屋上」。天気がいいと江の島や富士山が見える。TBSのドラマ「コウノドリ」の撮影が行われた場所で、綾野剛さんに扮して自前の白衣に着替えた参加者までいた。
続いて向かったのが、商業観光課などがある5階の事務棟。去年公開された映画「22年目の告白」。警察署内のシーンの撮影は、この事務棟で行われた。そのシーンを再現したのがブタロケ隊の大久保豊さん。「22年目の告白」には、その風貌から組織犯罪対策課の刑事役で出演したとか。
その他にも「特別応接室」や「渡り廊下」、そして「中庭」など様々な場所がロケ地になっている。
ロケ地ツアーの最後には、綾瀬市のご当地グルメ「あやせとんすきメンチ」を用意。綾瀬産の豚肉を使った郷土料理「豚すき」を具材にしたメンチカツは、参加者はもちろんロケ隊にも好評だという。

ドラマ解説者の木村隆司さんは、
「久代アナが言った『何もない』は撮影の人からすれば褒め言葉。日常の風景があるのでドラマは撮影しやすい。医療ドラマや刑事ドラマなど何でも撮れる。今、全国の市町村がロケで町おこしをしたいと綾瀬市に勉強に来ている」とコメントした。

 

<< >>
OPINIONS 番組に関するご意見募集中 twitterでつぶやく
<< 2018年03月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ARCHIVES 過去の記事アーカイブARCHIVES 過去の記事アーカイブ