新・週刊フジテレビ批評

ハテナTV

スポーツ中継の見方を変える「AR」

DATE : 2017.11.11(土)

CATEGORIES : | ハテナTV | 技術・美術 |



日々進化するテクノロジー。現在お台場で開催中のイベントでは、テレビの未来を変えるかもしれない、ある新技術が公開されている。それはAR=拡張現実。以前番組では、自分の姿がアイドルになり、ステージで踊るライブイベントでのARを特集。
そして、今回は近い将来、モータースポーツの見方が変わるかもしれないAR技術を取り上げる。

現在お台場で開催中の「見えてきた、“ちょっと先"の未来〜5Gが創る未来のライフスタイル〜」というイベント。
ここには、2020年からサービス開始予定の4Gの次の高速通信方式5Gを使った様々な展示が。人の動きに合わせて動くロボットや運動の時に使われた筋肉の数値を瞬時に測定する装置など、未来を感じさせるブースが並ぶ。

そんな中にフジテレビとNTTドコモが共同開発した、テレビの未来を変え得る新技術が。
早速「新・週刊フジテレビ批評」の番組スタッフが体験。
フジテレビVR事業部統括プロデューサー 冨士川祐輔氏は「未来のモータースポーツ中継の新しい観戦スタイルのデモ」と紹介。
一見、普通のモニターが置いてあるだけ。
しかし、そこに専用のアプリを入れたスマホをかざすと、画面に映し出されたのは、なんと立体的な鈴鹿サーキットとフォーミュラカー。今年4月に鈴鹿サーキットで行われた、国内最高峰「スーパーフォーミュラ」開幕戦の決勝レースに、様々なCGや文字情報を配置し、まるで目の前でレースが展開しているような臨場感を生み出しているのだ。
スマホを車に近づければ、鳥のような目線で車の様子を間近に見ることができる。
冨士川氏は「テレビ中継で現場にいても、俯瞰、鳥瞰、バードビューは見られない。次世代のテクノロジーを使うことで、今までなかった視点を視聴者の方に提供したい」と意気込みを語った。
テレビ中継ではなかなか映されることのない後続車の様子、その順位や状況を確認できるのだ。
さらに、各マシンに取り付けられたオンボードカメラの映像を自分で選べ、さらにはそのドライバーのアクセルやブレーキの使用状況まで、リアルタイムで分かりやすく表示。
F1のライブ配信で実用化されている技術がさらなる進化を始めているのだ。
例えば「ヘアピンカーブ」付近では、ドライバーがかけたブレーキを赤いバーで表示。それを抜けた直後、下りの緩やかな右カーブ「200R」で一気にアクセルを踏み、バーは緑色に。ドライバーの挙動もセンサーから読み取って瞬時にグラフ化。まるでチームのメカニックになった気分でレースを楽しめるのである。
そして、こちらの機能はスマホがあれば誰でも利用でき、特別な機材は必要ないとのこと。テレビで放送される中継映像を見ながら、コース全体を見渡せるバードビューや選手情報・順位・車載映像などを自由に切り替える、これまでに体験したことのないスポーツ観戦スタイル。その未来は、今後どうなっていくのか?
冨士川氏は「スポーツは全てこういうテクノロジーの広げ方があると思う。サッカー中継でもずっとルーズ(引き)で撮っている訳ではない。ゴールシーンになると、ゴールの方に切り替えている。その時にサイドバックやゴールキーパーはどんな動きをしているのだろう?ということが、全体がもし見られたら分かる。新しい楽しみ方の視点を増やして、コンテンツ自身のファンを増やしたり、番組自体の視聴者数を増やしたりすることが僕らの使命なのではないかと思っている」と述べた。

様々な情報がパッと目に入ることによって、より分かりやすくなる。
VTRで紹介したイベントは、東京・お台場の日本科学未来館で11日土曜日まで開催。

VTRを見たコメンテーターのパックンは、「僕、VR・AR大好き。ARは『ポケモンGO』を思い出すと分かると思うが、自分の部屋や庭にポケモンがいると少し錯覚が起きるもの。同じようにスポーツ選手が居間や自分の庭にいるように。ウサイン・ボルト選手は自宅の8畳のリビングをどんなに速く駆け抜けることができるのかなど。普段から知っている環境にいることによって、それぞれのスポーツ選手の迫力や速さ、俊敏さなどが分かるのではないか。体操の白井選手が目の前で捻っていれば、どんなにその回転が速いのか分かると思う」と期待を述べ、中継の方法に関しても「可能性は無限大。テレビで展開全体を見る中で、1人に集中することもできる。VR・ARで全体を見ているところで、テレビを見てその1人に注目することもできる。両方、同時に使うのも面白い手だなと思う」と今後のスポーツ中継への活用についても語った。

 

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