新・週刊フジテレビ批評

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お台場を彩るライトアップの秘密

DATE : 2017.11.04(土)

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11月1日水曜日、フジテレビがオレンジ一色に染まった。さらに「自由の女神」も。「東京ビッグサイト」までもが。臨海副都心がオレンジ色にライトアップされたのだ。一体なぜ?
11月1日は「児童虐待防止月間」の初日。「オレンジリボン」にちなんで、オレンジにライトアップ。
フジテレビでは、年に10回ほど様々な社会啓発キャンペーンに合わせて、社屋をライトアップしているのだ。テレビ局が仕掛ける光のキャンペーン。

フジテレビが今年度行ったライトアップには次のようなものがある。
4月2日には「世界自閉症啓発デー」で、ブルーにライトアップ。
5月5日の「LGBTなどへの差別・偏見をなくす」キャンペーンの時には、6色レインボーにライトアップ。
9月21日の「国際平和デー」では、ホワイトにライトアップされた。
このライトアップは、フジテレビだけではなく、お台場の「自由の女神」や「大観覧車」、さらには「レインボーブリッジ」などでも行われている。
このライトアップ、どのように行われていたのか、フジテレビの準備に密着した。

10月1日は、乳がん早期発見の啓発キャンペーン「ピンクリボン月間」の初日。都内各所でライトアップが行われ、フジテレビもピンク一色に。さらにお台場周辺の施設も次々とピンクに染められた。
フジテレビの社会貢献活動の担当者、木幡美子部長は「元々あった社屋イルミネーション『グリッター8』を使って、社会的に意味のあることができないかなと考えていた。一色に照らすことで、様々な人への支援のメッセージを送れたら良いなと思い、始めた」とこのような取り組みを始めたきっかけについて述べた。
「グリッター8」とは、フジテレビ社屋の窓ガラスを使ったイルミネーション。
音楽と連動した模様や文字などで社屋全体がカラフルに輝く。これまでフジテレビでは、音楽ライブなどの様々な番組企画の演出として、社屋を光で彩ってきた。
そして、2年前からは番組の演出にとどまらない、社会啓発運動への賛同という意味合いでの新たなライトアップを始めたのだ。

そして、「元々フジテレビだけで始めていたのだが、近隣企業の皆さんが参加してくれることによって、より発信力が高まっている」と木幡部長。
フジテレビが始めたこの取り組みに周辺企業8社も賛同し、今では臨海副都心全体でメッセージを発信するようになった。
こちらは逆三角形のビルの壁面を使ってプロジェクションマッピングなども行っている「東京ビッグサイト」。
「東京ビッグサイト」総務部企画広報課 井上真弓さんは「弊社のユニークな会議棟の壁面を有効活用できるのではないかと思い参加させていただいた」とコメント。
そして、フジテレビを海辺から見上げる「自由の女神」は、「昨年度末に工事をして、LEDライトに替えた。様々な色が出るようになったので、様々なカラーのライトアップ運動にも貢献していけるのではないかと、今年度実施している」と (株)東京臨海ホールディングスの経営企画部 早坂 勇さん。

では、ライトアップはどのように行われているのか?
10月16日「移植医療普及啓発キャンペーン」に合わせ、フジテレビ社屋はグリーンに。
そして、「みんなのニュース」でも臓器移植の特集を放送した。
このライトアップを準備から追った。
午後5時フジテレビ社内では「午後5時30分になりましたら、ブラインドを閉めていただきますようお願いします」との館内放送が流れた。
まだ外は明るいのに、一斉に社員やスタッフがブラインドを閉める。
実は、これが重要なのだ。LEDライトはブラインドの外側に設置されているので、ブラインドを閉めることで、ライトの光が映り、窓が光って見えるのである。ブラインドが閉まっていないと色が映って見えない。

そして、午後5時30分。グリーンのライトが一斉に点灯した。すると、それを撮影している男性が。観光客ではない、ライトアップ担当者の北野雄一だ。何をしているのか?
「今撮った写真を見ながら、フロアを一つ一つチェックしていく」とフジテレビVR事業部の北野。
実は、外から白く見えるこの窓、ブラインドが閉まっていない窓なのだ。
なんとその数40カ所も。18階の渡り廊下にいたっては一列開きっぱなし。
「少しでもきれいなライトアップにするために頑張る」と北野。開きっぱなしのブラインドのある階に向かう。ブラインドが開いているフロアを1部屋1部屋閉めて周る。

次に向かったのは、14階。「とくダネ!」や「ノンストップ!」など情報番組のスタッフルームが集まるフロア。
「目の行き届かないところがあったりする。ここはすごく緑に見えるので、会議やっているか分からないですけど…」と北野。
グリーンが漏れているのは開いている証拠。恐る恐る覗いてみると…誰もいませんが、ブラインド全開。全く閉まっていない。

ここは閉まっているように見えるが…。
「実は反対で、ブラインドの向きがあるのだが、これが正しい向き。こうやるときれいに」とブラインドを正しい向きに直す北野。
正しい向きに閉めると「GLITTER8」と書かれたシールがこちらを向くようにしてあるのだ。

そして、2階上の16階営業局のフロアも。
さらに18階の医務室、産業医の先生にも閉めてもらう。
そして、ほとんどのブラインドが開いていた、18階渡り廊下の喫茶スペース。
このブラインドを閉め終えて、ようやく終了。
「これでさっき見たところ全部なので、一度外に出て、もう一回チェックして」ともう一度外に出る北野。さぁ一体どうなったのか?日没からおよそ1時間、作業完了。
見事に社屋がグリーン一色にライトアップされた。

そして、6時55分「みんなのニュース」の特集が始まった。
この日、雨の中で緑色のフジテレビを見上げる人たちが。
「実は自分も心臓移植を受けていて、ドナーへの感謝の気持ちなどを新たにする思いで来た」と心臓移植を受けた木内博文さん。
実はこの人たちは、臓器移植を受けることができた人、そして、ドナーを待つ患者を支えている家族の方々だった。この日のライトアップを見に来たと言う。
妻が心臓移植を待つ坂本 隆さんは、「こういうものをぜひ皆さんに見ていただいて、移植医療、待機者の存在を皆さんに分かっていただけたらと思う」と述べた。
テレビ局が行うライトアップには、より大きな発信力が秘められている。
それを社会貢献に生かせる可能性を感じられた夜だった。

ライトアップには、それぞれの色に貴重な意味が込められている。
「様々な方に知っていただきたいという一方で、ブラインドが開いている=その日の理解が社内にももっと広がっていかなければ」と渡辺アナが述べると、「アナウンスはあるのだが、今日は何のためのライトアップかがあまり周知されていないように感じていた」と山中アナ。
何のためのライトアップか、フジテレビ社内にも周知することがより良い啓発運動につながる。

そして、今後のライトアップの予定には次のようなものがある。
11月12日日曜日は、「女性に対する暴力の根絶」期間の初日であり、パープルにライトアップされる。
また、12月1日金曜日は「世界エイズデー」。エイズへの理解と支援を象徴するレッドリボンにちなんで、赤くライトアップされる。

VTRを見たコメンテーターでドラマ解説者・木村隆志氏は「良いVTRだった。ピンクリボンの時にたまたま見たが、こういう意味があることを僕もこれだけフジテレビに来ていても知らない。集客や番宣など関係のない、オーガニックなもの。フジテレビに逆風が続く中、こういう地道な活動で、追い風になると良いなと願っている」とコメントした。

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