新・週刊フジテレビ批評

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最先端IT技術が集合 CEATECジャパン2017

DATE : 2017.10.07(土)

CATEGORIES : | ハテナTV | 技術・美術 |



最先端のIT技術が一堂に集まった展示会「CEATEC JAPAN2017」。今年は667社もの企業や団体が参加。様々な最新技術が公開された。そして、今年の目玉はあらゆるものがインターネットにつながる技術「IoT」。さらに3年後に迫った東京五輪・パラリンピックに向けた展示も。先週番組で紹介した「1→10(ワン・トゥー・テン)」のブースもあった。
「新・週刊フジテレビ批評」では、この番組らしく、テレビにまつわる最先端技術に注目して紹介する。

10月3日火曜日〜6日金曜日にかけて、幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN2017」。18回目を迎える今年も驚くような最先端技術がたくさん展示されていた。そして、今回もデジタル・メディア評論家の麻倉怜士氏と一緒に回る。

今年のテーマが「IoT」ということで、物とインターネットを繋げるIoT技術の展示が目立ち、様々な家電や車などとネットが繋がることで実現する、より便利な未来が垣間見られた。その中のテレビに関連する技術に注目。

<世界初!複数の音声をマイク1本で分離・再生>
同時に話す複数の声をマイク1本で収録。わずか数秒でその音声を分離し、それぞれ再現できるという。早速、久代アナ・麻倉氏が試し、この音声が瞬時に分離された。
「『新・週刊フジテレビ批評』は土曜日朝5時から放送しています。」と久代アナの声。
そして、麻倉氏の声も「今日は幕張メッセにいます。とても気持ちの良い朝です。最高です。」とどちらも声が変になることもなく、きちんと分かった。
三菱電機 知識情報処理技術部部長の石井純さんは、この技術に対して、「重なった音声に対して、声の質『声色』と『言葉の連続性』をとらえて、人を分けるということを学習させている」と説明。異なる言語の同時音声にも対応しているとのこと。
人工知能を使って、人の声を識別し、自動的に分離する、世界初の技術。
この技術をカーナビの音声認識機能に応用すれば、音声入力中に同乗者の声が混じったとしても、入力した音声だけを分離して認識できるようになるという。
麻倉氏はこの技術を「テレビにも応用できそう。声が重なって誰の声か分からなくなった時、それをクリアに編集するなど」とコメントし、久代アナも「バラエティなどで、たくさんの人が一気に話す番組などでも大事なところだけ取り出せる。これは便利。」とコメントした。テレビへの応用も期待される。

<AR世界のキャラクターと会話!?>
誰もいない空間にタブレットをかざすとキャラクターが出現。
今注目のAR技術によるものだが、さらにこんなことも。
KDDI商品企画本部マネージャー 水田 修さんが「こんにちは」と話しかけると、「こんにちは。体調にご不調はございませんか?」と会話ができた。
なんとARの空間上で、AI人工知能を掲載したキャラクターと現実に会話しているかのような体験ができるのだ。
そこで、「好きなアナウンサーは誰ですか?」と久代アナが質問してみると、「はい!久代萌美アナウンサーです。私の憧れです。私ももっと滑らかに、話せるようになりたいなぁ。」との答えが返ってきた。
AIが判断したと思いきや、実は開発メーカーが気をきかせて、久代アナの名前を登録していたのだ。このように答えを学習させたり、会話を何度も続けることで、よりリアルな会話ができるように日々進化していくという。
こちらの技術は、テレビにどんな可能性をもたらしてくれるのだろうか?
「テレビにARを応用するのだったら、セットの中で番組が作られるのではなくて、自分の居間にゲストやキャスターが来て、様々なことをやってくれるのが次の面白い展開だと思う。テレビと自分が一体になるテレビなど」と麻倉氏がコメント。

<VRでフォーミュラカーのドライバーを体感>
電気自動車のフォーミュラカーレース「フォーミュラE」をバーチャルで体感できるブースを出展した企業は、自動車の配線に使われる接続部分のコネクタを開発。そのコネクタが実際の「フォーミュラE」のレースカーにも使われていて、さらにこのVRフォーミュラEにも生かされている。
タイコ エレクトロニクスジャパン デジタルマーケティング部課長の櫛引健雄さんが「VRのヘッドマウントディスプレイに瞬時に超高精細データを高速伝送している」と説明。
優れたコネクタの開発によって、データのより高速な伝送が可能になり、映像がさらに滑らかに見え、体を動かすとVR内の映像も瞬時に連動して、リアルな感覚を体験できるのだ。久代アナ・麻倉氏も体験した。

進化した様々なVR技術が公開された、今回のCEATEC。今後どのような活用が期待されるのか。
麻倉氏は「将来的にはVRは普及すると思うが、問題はメガネだと思う。メガネがないVRが求められている。おそらく将来のテレビは、6つほどのテレビを全部を使ってVRをやるなど、そういう方に展開すると思う」とコメント。

<ガラスが瞬時にスクリーンに早変わり 高透明スクリーン>
一見普通のガラスだが、プロジェクターの映像を投影させると、映像が鮮明に映し出される。透明なガラスに一体なぜ映像が映るのだろうか?
大日本印刷 新規事業開発本部の山下雄大さんは「この透明なスクリーンは、透明かつある程度の光を反射できるミラーが入ったスクリーン」と紹介。
ガラスの中に透明なフィルム状の反射材が入っており、プロジェクターから照射される強い光に反射する特性を持っているため、スクリーンに映像が映し出されるのだ。
テレビスタジオで使えば、新たな演出をすることもできるかもしれない。

<球速・回転数を計測できるセンサー内蔵ボール>
一見普通の硬式野球のボールに見えるが、ピッチングマシンでこのボールを投げると、球速だけでなく、回転数も瞬時に計測される。なぜこのようなことが実現したのか。秘密はボールの中に隠されていた。
ALPSグループマネージャーの稲垣一哉さんは「方位を測る『地磁気センサー』と、動きをみる『加速度センサー』、回転を測る『ジャイロセンサー』この3つのセンサーがボールの中に入っている」と説明。
センサーがボールの球速と回転数を計測。結果は瞬時にタブレットに転送される。
この数値は初速と終速の平均速度だが、将来、初速から終速までの速度変化も細かく計測できるようになるのだそう。この投球データを分析することで、今まで感覚でしか表現できなかったボールの「キレ」や「伸び」を具体的に数値で確認することができる。
麻倉氏は「テレビ応用として浮かんだのは、ボールの中にテレビカメラを入れる。そうすると、球はどういうふうに飛んでいるのか?球はどういう景色を見ているのかが分かる。そうするととてもスポーツ中継がダイナミックな映像になる」とコメント。

最後に今年のCEATECについて、「今年はイメージがはっきりしてきて、こういうところに使えば楽しいことがあるなど、とても分かりやすくなってきた。モノが変わっていく、システムが変わっていく、社会が変わっていく、家庭が変わっていく、個人の生活が変わっていくというのが明解な形で見えてきた感じがした」と麻倉氏は締めくくった。

スタジオでは、VTRで紹介できなかった最先端技術を紹介。
タブレット端末を用いて、メイクアップを動画などで表現できる「メイクアップデザインツール」。タブレット端末に取り込んだ久代アナの写真にメイクを施し、仕上げに口紅を塗る。ペンを用いて、リアルなメイクのように塗ることができる。また、お化粧をするだけではなく、動画にのせて、実際にスタジオにいる久代アナにメイクをのせることができるということで、スタジオで実際に披露。
さらに、久代アナだけでなく、カメラを移動させることにより、渡辺アナ・山中アナなど、他の人にメイクすることができるのだ。
メイクの化粧品売り場などで、手や顔などを汚さずに試すことができたり、メイクを勉強している学生もこれで気軽にトレーニングができるとのこと。
コメンテーターの音好宏氏は「面白い。こういう技術によって、新しい表現の仕方がどんどん出てくる。楽しみ。CEATECは、毎回行っているとだんだん近未来が見えるようになってくる。今年でいうとARが中心的なテーマ。この少し先はこうなるのだ、この可能性はもっと広がるのだということを見ることができるのが面白いところ」とCEATECの魅力に関して述べた。

 

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