新・週刊フジテレビ批評

テレビウィークリー

番組審議会

DATE : 2017.05.13(土)

CATEGORIES : | テレビ ウィークリー | 放送倫理 | ドラマ |



5月10日、フジテレビ番組審議会が開かれた。
議題となった番組は4月17日に放送したドラマ「貴族探偵」の第1話。嵐の相葉雅紀さんが演じる貴族探偵は、自分自身では一切推理せず全て使用人任せで事件を解決していく。
この番組について審議委員たちのコメントは以下の通り。

「いろんな物のパロディになっている。アガサ・クリスティ、つかこうへい劇団、2時間ドラマといろんな要素が盛り込まれている。若い人向けに作られたドラマだと思うが、むしろ大人が見た方が面白いのではないかと思う」(林真理子委員 作家)
「後の推理で大どんでん返しがあるが、一件落着ということで気持ちがスッキリしないままに終わってしまう。そこは一話完結で事件解決したということで、スッキリした気持ちで終わらせてくれるのがいい」(八木秀次委員 麗沢大学教授)
「私は面白くなかった。奇抜な設定とカラクリは描いているけれども、人間の心を描いている原作ではないと思う。丁寧に作っているのに面白くない。これは一番大事な人の心を描くということをこのチームが放棄しているのではないかと感じた。月9が30周年と聞いていたので、王道のラブストーリーで胸キュンさせてほしかった」(大石静委員 脚本家)

また、犯人を推理するための情報が相関図で説明される劇中のシーンについては、
「立派な相関図を作っているが、よく見る時間がない。ワイドショーのように詳しく説明してくれると良いが、時間の関係なのかサラッと流すので、あまり大したことはわかってこないという点が残念だった」(神崎仁委員 慶応義塾大学名誉教授)
「視聴者に推理させようとするのに、推理をするための手がかりの出し方が雑すぎる。あれでは視聴者が推理することは不可能。それなりにきちんとした手がかりを入れておかないと誰も推理できない」(但木敬一委員長 弁護士)

これらの意見に対し、番組担当者は…。
「『えっ、そういうことなんだ』という驚きを一生懸命演出しようとしている。委員の皆さんの意見を聞いて、謎解きエンターテインメントドラマと銘打っている以上は視聴者の方も一緒に犯人を捜したり、当たったという喜びがあったりする面もきちんと作っていかないといけないと非常に感じた。」(羽鳥健一 ゼネラルプロデューサー)

審議会の模様を見たコメンテーターの江川紹子氏は「私の意見に一番近かったのは、但木さん。見ていて推理を一緒に楽しみたいという気持ちもあると思う。その割に伏線がきちんと用意されていなくて、『何だ?』という感じが少しした。ただその一方で、例えば第4話で、恋愛というと男女だと思い込んでいるところで実は女性と女性だったという、先入観を打破するような展開もあって、それはすごく面白かった」とコメントした。

 

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