新・週刊フジテレビ批評

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再現ドラマってどんなところで撮影しているの?

DATE : 2015.06.20(土)

CATEGORIES : | ハテナTV | 技術・美術 |


バラエティだけでなく、最近では報道・情報番組でも増えている「再現ドラマ」。過去の出来事をドラマ化し、視聴者に分かりやすく伝えるための表現方法の一つだ。ではこの再現ドラマはどのようなところで撮影されているのか?
その舞台の一つが“ロケセットスタジオ"という存在。ドラマと違って予算など制約が多く、あれこれ工夫が必要な再現ドラマの強い味方だ。

今回取材で訪れたのは“ぼったくりキャバクラ"の再現ドラマの撮影現場。薄暗いキャバクラの店内から一歩出ると、そこには明るいファミレスの店内が。ここは閉店したレストランを改装したロケセットスタジオだった。
このセットを管理するのはプラネアールという会社。別のロケセットスタジオでは、ビルの中にエステルームやホテルの客室、会議室など、大小合わせて11ものセットがある! いろいろなシーンを撮れるように、撮影用に全部作ったのだという。
再現ドラマは実際の場所を使わず、こうしたロケセットスタジオを使うことが多い。その最大の利点は、最初から撮影用に作られているため、実際の場所では不可能な角度から撮影ができることだ。インターネットカフェのセットでは、個室を仕切る壁がなく、横から回ったアングルが撮れるようになっていた。
また、今年1月に完成した交番のロケセットはリアルそのもの。しかも入口に取り付けられた警察の紋章と文字はマグネットで取り外し自在となっており、5分もあれば撤収して完全にただの事務所のような建物に変身できる。
さらに宅配便の集配所だった建物の内部には、鉄格子に囲まれた留置場のセットと裁判所の法廷のセットまで。こちらもかなりリアルに作り込まれていた。

一方、都内の芸能花伝舎という団体は、元小学校を“ロケスタジオ"として貸し出している。一歩、中に入ると懐かしい小学校の教室がそのまま残っていた。ここは元・新宿区立淀橋第三小学校で、1997年に廃校となり、2005年から芸能文化活動の拠点として整備され、校舎を生かした撮影スタジオとしても活用されている。
なかなか借りられない学校というシチュエーションも、ここがあるお陰で撮影できる。老朽化のため取り壊しの可能性もあった校舎も、こうしてスタジオとして生き残った。周辺住民には卒業生も多く、地元の人の心のよりどころにもなっていた。

他にも文化財や歴史的建造物などもロケセットとして活用されている。昭和初期の和風家屋や日本庭園がある、山梨市の根津記念館・旧主屋。そして江戸時代の旧家がそのままセットとして利用されている、山梨県・南アルプス市の安藤家住宅・母屋など。ドラマや映画などのロケ使用料は建物の維持管理費となり、文化財の保護に役立つという一面もある。
再現ドラマはこれらのロケセットスタジオのお陰で、リアリティのある映像を撮影し、視聴者に届けることができるのだった。

コメンテーターの境治氏は、
「初めて知ったので面白かった。小さなスペースでいろいろなセットができているというのは、確かに便利だし、すごい工夫だと感心した」とコメントした。

 

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