新・週刊フジテレビ批評

The 批評対談

音楽ビジネスとテレビ

DATE : 2014.07.26(土)

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@MISIA発掘のころ
90年代後半のアーティストの売り方は新曲を出してテレビに出演するという方法が多かったが、どうしてMISIAはテレビに出ないという真逆の売り方をしたのかとコメンテーターの古市氏が質問した。これに対してMISIAを発掘、プロデュースしてきた与田春生氏は「圧倒的な歌唱力を持っていたので当時、クラブカルチャーというものがあってあまり日本人の曲が流れていなかったので、その路線で売っていくことを決めた。2時間のライブならMISIAの良いところをしっかり魅せられるが、逆にテレビの音楽番組で3〜4分のパフォーマンスでは彼女の良さを十分に引き出せないと思った」と語った。

A音楽ビジネスの今
与田氏は「CDの容量は700MBくらいで記録媒体としては古い。記録メディアとしてはもう終わっているのではないか、最近のパソコンにはCDドライブがないものも多くなっておりCDを聞く環境がなくなってきている」と分析をした。古市氏は「音楽は買うのではなくダウンロードでもなくYoutubeで見るものになってきてしまった」と指摘した。与田氏は「今後はコンサートなど、アーティストに近いマーケットとYoutubeのように広く音楽が行き渡るのと二極化していく。CDはちょうどその真ん中に位置する」と語った。そして与田氏は「自身の立場としてはCDを売って行かないといけないが、どこかでネットに移行するなど転換する時期がくるのでは」と語った。

Bテレビと音楽の今後の関係
音楽番組が減ったと長年言われているが、与田氏は「減っているという感覚はない、ただ影響力ある音楽番組がなくなった印象がある」と語った。
「新人のアーティストはテレビに出たいという人が多いのでテレビの影響力はまだあると思う。ただテレビは手軽さ、広がる速さはネットに負けている」と指摘した。そして「毎週の放送は厳しいかもしれないが、生バンドを入れて本当のコアなファンに向けた音楽番組があってもいいのでは」と音楽とテレビの今後について語った。


GUEST PROFILE
与田春生 音楽プロデューサー

1967年 東京生まれ
青山学院法学部を卒業後、大手のレコード会社に就職。
作詞家、橋本淳を父に持ち、幼少より歌謡曲、ソウル、ロック、クラシックなど様々な音楽に触れ育つ。
1997年九州のオーディションで当時18歳の女の子をスカウト。MISIAと命名する。以後、10年間、MISIAを中心に、AI、加藤ミリヤ、リリコ、華原朋美などの女性シンガーを中心にプロデュース活動を展開している。

COMMENTATOR
古市 憲寿社会学者

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