新・週刊フジテレビ批評

The 批評対談

バラエティが面白くなるために

DATE : 2014.07.12(土)

CATEGORIES : | The 批評対談 | バラエティ | メディア | 放送倫理 |

今、バラエティは面白いのか?
「一つ一つの番組を見ると非常によく番組を作っているし、面白い番組も多い。
決して悪い状況ではないが、所々、制作者が迷っている感じがする」と元BPO委員の水島氏は語った。さらに「Twitterを見ていても、世の中の人が笑っているのはテレビの中よりも社会の出来事を笑っていることが多く、今の時代、視聴者はテレビに笑わせて貰おうとは思っていない。バラエティは一番テレビらしいジャンルなのに、バラエティを作っている制作者が本質を掴み損ねたまま60年来てしまった様にも思える」と指摘。「バラエティの最大の機能は“仲間を作る"ことで、一緒に楽しんだり泣いたりできる暗黙の了解が、バラエティが成立する前提だと思う」と語った。
また水島氏はコンプライアンスについて「番組の外にいるスタッフがよく言っている感じがする。外から言うのではなく、制作者たちの輪に入って一緒に作っていかないといけない」と指摘した。

視聴者との信頼関係を取り戻すために
水島氏は「人気のある番組には必ず人気の答えがある。」と語り、「最近多いお散歩番組はテレビと視聴者の了解がとれている番組の一つだ」と指摘した。
さらに『アウト×デラックス』についても、「番組に出演している人たちに優しいし、ギリギリの線をついている、とても面白い番組だと思う」と語った。
面白いバラエティを作るには、「番組を作る時にスタッフが発明していかないとダメで、オリジナルの発明をし続けていく必要がある」と締めくくった。



GUEST PROFILE
水島久光 元BPO委員
1961年、東京生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、広告会社、インターネット・メディア企業に勤務。2003年、東京大学大学院情報学環・学際情報学府修士課程修了。現在、東海大学文学部広報メディア学科教授。メディア論、社会思想、情報記号論。メディアのデジタル化という現象を記号分析し、それにいかにソーシャル・デザインに生かすかが主な研究テーマ。最近は特に「映像アーカイブ」に関係する実践研究を多数行っている。2008年からBPO放送倫理検証委員を務め、今年3月退任。『閉じつつ、開かれる世界―メディア研究の方法序説』(勁草書房、2004)『テレビジョン・クライシス―視聴率・デジタル化・公共圏』(せりか書房、2008)『窓あるいは鏡』(慶應出版会、2008、共著)、監訳書に『コミュニケーション学講義』(D.ブーニュー著、書籍工房早山、2010)。BPO放送倫理検証委員(2008.4〜2014.3)

COMMENTATOR
速水 健朗  編集者・ライター

 

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