新・週刊フジテレビ批評

1 Week TOPIC

放送サービス向上へ スカイツリー移転の舞台裏

DATE : 2013.05.11(土)

CATEGORIES : | 1week TOPIC |

地上テレビ放送は東京タワーから電波を発信していたが、電波送信所が移転すると東京スカイツリーから発信することになる。移転で気象状況により乱れやすい電波の安定化やワンセグ放送の受信エリア拡大、電波が届かない難視聴地域の一部に電波を届けられる事などを目的としている。東京スカイツリーでは、着々と準備が進められていた。スカイツリーの中に民放5局とNHKが電波の管理などを行う送信所を設置。テスト放送は従来の東京タワーから送信されている電波を一旦停止し、東京スカイツリーから電波を送信する。切り替えのタイミングには3つのボタンを同時に押してスカイツリーから電波を発射。その2秒後のタイミングに合わせ、東京タワーでは電波を停止。テスト放送の切り替えはスタッフが手動で行っている。そして、放送が受信できなかった視聴者からコールセンターに問い合わせが入る。そういった家庭ではどんな対策がとられるのか、実際にその様子を取材した。松戸市に住む家庭では、テスト放送を見てみるとスカイツリーからの電波に切り替わった途端、映像が途切れ「現在放送されていません」という表示が。映らなくなった原因について工事担当者は「スカイツリーが近いこともあって、ブースターの決められた容量があるんですけどもそれを超えてしまった。」と分析した。ブースターとは、弱い電波を補うための機械。今回の場合、東京スカイツリーになり、東京タワーよりもが距離が近くなったことで電波が強くなり、それをブースターが増幅し、許容範囲を超えてしまい不具合を生じさせていた。実は、対策が必要なケースの約8割はこのブースターが原因。その他、ビルなどの障害物の陰や、アンテナの向きが合っていないといったケースが多くなっている。今回の対策工事を取材するとアンテナの向きをスカイツリーの方向からあえてずらし、受信感度を下げ、ブースターの目盛を下げ、基準となるレベルに合わせていく。約1時間で作業は終了。良好に受信できるようになった。担当者は「民放5社とNHKが一緒になって対策を進めているが、対策を滞りなく進め社会的な混乱のないうちにスムーズな移転を目指している。」と語った。コメンテーターの上智大学、音好宏教授は「地デジ化もそうだが、日本は丁寧にやるところがいいといわれている。実は今回のテストで私の研究室が入っている大学のビルがスカイツリーからの電波の受信があまりうまくいっていないということが分かった。自宅のテレビだけでなく、職場などにもテレビがあるのでチェックすることをお勧めする。」と語った。

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