新・週刊フジテレビ批評

1 Week TOPIC

番組改編から見えるテレビ番組の今と未来

DATE : 2012.10.06(土)

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テレビ局が春と秋の年2回、番組の入れ替えや枠構造のリニューアルなどを行う番組改編。各局はそれぞれの戦略のもと新たな番組を編成し、視聴者に見てもらうために様々な工夫を凝らしていく。メディア環境激変の中テレビはどこへ向かおうとしているのか?番組改編から見えるテレビ番組の今と未来をテーマに特集した。

先週月曜日行われたフジテレビ新人アナウンサーの入社式。
この秋、デジタルアナウンサー杏梨ルネが正式にフジテレビに採用されたのだ。彼女は「東京大学物語」などで知られる人気漫画家、江川達也氏が描いたデザイン画をもとに3D、CG技術を駆使して作られたキャラクター。実は早くも番組宣伝のCMに出演している。彼女が宣伝するCOOLTVとはこの改編でフジテレビが月曜から金曜日の午後11時台に新設した枠の総称。ネットとの連動、融合を目指した番組を日々ラインアップしている。中でも過去6回深夜で放送され人気を博したのが、月曜日の「ヌメロン」。これは対戦する2人のプレーヤーが相手の選んだ3ケタ、もしくは4ケタの数字を当てるゲームバラエティ。そしてこの「ヌメロン」、スマートフォンでゲームアプリをダウンロードすることで番組と同じ数字当てゲームを楽しめたり、世界中のユーザーとリアルタイムで対戦することができるのだ。

またこの「COOL TV」の枠で放送される5つの番組はユーチューブ上に設置された「COOL TV チャンネル」で、放送後にオリジナルのスピンオフ動画を配信していくことも決定している。フジテレビ編成部部長 立松嗣章は「ネットのコラボで未来のテレビ番組をどう作っていくかのトライアル。感度の高い若者に新しい価値観の創造が入った番組を提供しなくてはならない」と語った。

もちろんこうしたネットとの連動は他局でも進められてる。日本テレビで始まるクイズ番組ではネットで問題を募集。またテレビ朝日でもネットの番組掲示板に投稿されたエピソードをドラマ化したり、芸能人が実際に使用しているスマホをチェックしながら最新のアプリを紹介したりする番組も始まっている。
これまで何度もテレビの番組改編を特集してきた「日経エンタテインメント」編集委員、品田英雄氏はネットと連動した番組が多くなる理由について「テレビの話というのはネット上ですごく人気があって爆発的な広がりを 見せるということがわかってきた。融合時代をにらんだ番組企画や ネットの取り組み、取り込みというのをしていくような気する。」と語った。

ネットとテレビの連動の象徴として生まれたデジタルアナウンサー 杏梨ルネ。
彼女は、言葉をキーボードで打ち込むと自動でナレーションになる新ソフトを使うことで、アナウンサーとして様々な言葉を話すことができる。すでに平日・深夜放送の新番組「にっぽんのミンイ」のレギュラーMCを務めることも決まっている期待度大の新人アナウンサー。今後より一人前のアナウンサーに成長させるため、さらなる技術的なバージョンアップとともに、番組を超えた次の展開も狙っているのです。

担当であるメディアプロデュース部下川 猛は「インターネットの様々な取り組みに顔を出したり、ネットのイベントにもゲストで出していただいたりできるなら積極的に出て行こうと思っている。色んな媒体、デジタルメディア含めて領域を拡張していきたい。」と語った。

テレビ各局が繰り広げる様々な挑戦。そこにはテレビ番組の今と目指すべき未来が映し出されているのだ。スタジオコメンテーター社会学者の古市憲寿氏は「視聴者とともにこれからどんどん成長していくという意味では 面白いアナウンサー、そして取り組みではないかと思う」と語った。

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