新・週刊フジテレビ批評

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”マンガ「ブラックジャックによろしく」二次利用自由化へ”

DATE : 2012.08.25(土)

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8月20日、漫画家佐藤 秀峰(さとう しゅうほう)氏が来月、9月15日から自らの代表作の一つ「ブラックジャックによろしく」の二次利用の自由化をホームページで発表した。
社会派の人気漫画家として知られる佐藤秀峰氏。
海難事故に対処する、海上保安官の奮闘を描いた「海猿」は、漫画も映画も大ヒット。
そして今回、話題となった「ブラックジャックによろしく」 は医療現場の不条理をリアルに描いた作品。
単行本の累計発行部数が1千万部を超えTVドラマ化もされた大人気漫画。
佐藤氏のホームページによると、「ビジネス展開に関わらず作品を新たに出版したり、ネットに掲載したり、
更には、映画化やテレビ化なども作者の許諾を得なくても無料で自由に使用できるという。
今までの常識を覆す二次利用の自由化。
漫画家で文化庁 文化審議会の著作権分科会委員の里中満智子(さとなか まちこ)氏は、
「ずいぶん思いきったことをなさったなというのが最初の感想ですね。
自由な発想でいろんな方が自由に使われるという事はこれまでの二次利用の
商業行為では思いつかなかったようなことが生まれるかもしれない」と語った。
佐藤氏は今回、二次利用の自由化を行う理由を、
■本の売り上げはもう15年も連続して前年を下回っています
■従来の著作権を振りかざして利益を得る方法は段々と古くなっていくはずです。
■どの様に作品が拡散し、利用され、著者に利益をもたらすのか、
もたらさないのか、その調査をしたいとホームページで綴っている。
マンガビジネスの転換期。
今後の著作権の在り方について著作権法を専門的に取り扱う弁護士の福井健策氏は
「作品がより多くの人々に届き、そこから収益を上げるための手段として従来の著作権は
機能していた。その仕組みが今、上手くいっていないのなら実証的な試みデータに基づいて
本当に万人の為になる様に著作権の仕組みはモデルチェンジされていくべきです」と語った
スタジオコメンテーターのジャーナリスト津田大介氏は
「ここまで完全な二次利用の自由化というのは本当に類を見ない試みなので
どういうような商業、どこまで広がるのかというのを佐藤さん自身も見極めたいと思っているのではないか。非常に注目すべき取り組みだ」
と語った。

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