新・週刊フジテレビ批評

1 Week TOPIC

コミュニティラジオ黒字経営の秘密

DATE : 2011.10.01(土)

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限られた地域に向けて放送し、その土地に密着した情報を届けるコミュニティラジオ局の多くが赤字の中、開局以来9年連続で黒字経営をしている山口県宇部市のコミュニティラジオ「FMきらら」。その成功の理由には社長井上悟さんのきめ細かな戦略にあった。人件費を抑えるために、パーソナリティや技術スタッフなど一人が様々な仕事の役割を果たしている。そして、収入の全てを広告費で賄っている「FMきらら」では約200件のスポンサーから安定して広告費を出してもらうために様々な工夫が。ラジオCM20秒の値段が1本500円。スポンサーには地元の小さな個人事業主も多く、あえてリーズナブルな料金設定にした。その他、1時間番組の1社での提供を8千円ほどで買い取ることもできる。さらに、地元タウン誌を3万部発行し、その広告枠をひとつ1万円で販売している。井上氏は「地方都市ではラジオメディア、テレビメディアを過去一度も出したことがないというクライアントが多い。印刷物にすると記録が残るので、雑誌とラジオ広告をセットにした。」といいます。様々なメディアを利用し、スポンサーが広告を出しやすくする工夫をしたのだ。さらに井上氏は「宇部にもそんな店があるんだ、そこで買おうよとすれば売り上げが変わる。おいしいお店がある情報を発信して地域のコミュニケーションが成立すれば地域は元気になると思っている。」と語った。"地域とのコミュニケーション"では2004年の台風被害で停電があったとき、「停電でご飯が作れないから営業しているレストランを教えて!」というメールがリスナーから届きラジオでメールを読むと、すぐに「うちは営業しています!」という連絡が入り、まさに"今、欲しい"情報をリスナーに伝えることができたという。

コメンテーターのメディアジャーナリスト津田大介氏は「生活のレベルでの話題になることをすごく意識されているのだなと思いました。リスナーとの対話をすごく意識しているという意味で、ラジオに限らず企業と生活者が新しい関係がソーシャルメディアの中で生まれていて、本当にローカルメディアだけじゃなくて、こういった関係がテレビや新聞などのマスメディアの方にも視聴者が求めていることに答えていくという姿勢が今以上に求められていくと思う」と答えた。

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