2015年09月15日

マッチプログラム
 
 イングランドのマッチプログラムは、実に充実しています。

 レスターでも、オールフルカラーの全84ページ。価格は3.5ポンド(約650円)とやや高めですが、対アストンビラ戦の内容もイングランド代表に選出されたFWジェイミー・バーディや、90年代に活躍したクラブOBのインタビュー、1950年代のプログラム紹介となかなか読み応えがあります。
 
 ふと目に止まったのが、キッズサポーターを紹介する「ジュニア・ニュース」のページ。ホームのアストンビラ戦で「エスコートキッズ」を務めた子どもたちの紹介欄です。
 
 レスターの愛称「フォクシーズ(きつね)」にちなんで、「お気に入りのフォックス(選手)は?」との問いに「Shinji Okazaki」(!)と答えるオーウェン君の可愛らしさに思わず微笑んでしまいますが、「スコア予想」で0−2から3−2への大逆転劇を見事に的中させたハリー君の勘の鋭さには脱帽です。
 
 父親からサッカーの英才教育を受けているのか、キッズサポーターといえども侮れません。

2015年09月15日

シャルケ 対 マインツ
 13日、久しぶりでシャルケのフェルティンス・アレーナへ行って来ました。シャルケがマインツに2−1と勝利しましたが、ユリアン・ドラクスラーがウォルフスブルクへ移籍してから初めての試合ということで、注目されていました。

 結局、これまでベンチスタートだったマックス・マイヤー(19歳)が左サイドで先発して、ドラクスラーの穴をうまく埋めていました。62分に、ウォーミングアップしていたレロイ・サネ(19歳)が交代の合図を受けてベンチへ向けて走ってきた時には、観客席から「オーッ」という歓声が。サネも、ドラクスラーやマイヤーのようにシャルケ・ユースで育った選手なので、みんな大好きなのですね。シャルケでは、こういう風に若い選手たちにもチャンスが与えられるのがいいです。

 この試合、もちろんリハビリ中の内田選手はいなかったのですが、試合後に武藤選手をミックスゾーンに迎えに来て、視察に来ていた日本サッカー協会の霜田強化部長と手倉森・五輪代表監督に挨拶をしに行っていました。「復帰時期はわからないけど、頑張ります」とのことでした!


 

2015年09月09日

夏の移籍市場の主役
 今夏の移籍市場で最もお金を動かしたのはどのクラブかー。

 その意外な結果が話題となっている。それは、レアルマドリーでもバルセロナでも、マンチェスターユナイテッドでもバイエルンミュンへンでもなく、アトレティコマドリーだったのである。
アトレティコが動かした金額は、選手購入に1億4000万ユーロ、選手売却に1億1600万ユーロとなっている。合計2億5600万ユーロを
売買で動かしたわけだ。
選手購入に費やした額では、2億ユーロでマンチェスターシティが一位となっている。しかしアトレティコはアルダやマンジュキッチ、ミランダなど、選手売却でも大金を動かし、夏の移籍市場の中心となった。
アトレティコは長く2強の陰に隠れており、知名度や人気面でも2強やその他の欧州強豪には今もかなわない。しかし近年の成長により、ピッチの中だけでなく、ピッチ外、そして移籍市場でも着実に欧州のトップに近づいているといえる。

2015年09月08日

百年越しの夢 ボーンマス
 英国南西部のボーンマスを取材してきました。南海岸に位置するリゾート地として知られ、人口は約16万人。ビーチと温暖な気候が自慢の中都市のサッカークラブが、初めてプレミアリーグに昇格したことで、街は異様な盛り上がりを見せています。
 
 なにしろ、1890年のクラブ創設以来、初となる1部参戦です。百年越しの夢を叶えたサポーターが、興奮するのも無理はありません。しかも、2008年には破産を申請して4部に降格。苦難を乗り越えた分、喜びもひとしおのようです。
 
 本拠地ヴァイタリティ・スタジアムの集客数は約11,700人で、今季プレミアリーグで断トツの最小スタジアムになります。開幕2試合は当然のように満員で、「チケットがとれない」と地元サポーターからは嘆き節も聞こえてきます。
 
 広告ボードには地元企業の名が並び、壁面には昨季2部優勝時の巨大パネルが掲げられるなど、スタジアム内はアットホームな雰囲気が漂っています。チームを率いるのは、クラブOBで弱冠37歳のエディー・ハウ監督。世界中からスーパースターが集うプレミアリーグですが、彼らのような地元志向の強いクラブに注目しても面白いのではないでしょうか


 

2015年09月08日

難民を励ます活動

 ここ数日、ドイツに電車で到着するシリアやアフガニスタンの難民の映像は、日本でも流れているのかなと思います。

 宮市亮選手の所属するザンクトパウリは、8日に行うドルトムントとのフレンドリーマッチに、難民とそのお世話をするボランティア計1000人を招待するそうです。選手と一緒に入場する子供たちも難民の子たちです。
マインツも8月29日のハノーファー戦に難民200人を招待していましたし、ブンデスリーガのほとんどのクラブがホームゲームに難民を招待しています。一番お金のあるバイエルンは、100万ユーロを寄付して、難民の子供達のためにトレーニングキャンプを行うと発表しています。

 難民を励まそうという、こういうポジティブな活動がある中で、ドイツ全国で極右の人たちが難民収容所を放火したりする事件もあるのが現実です。シャルケはクラブのレジェンドで元ドイツ代表のゲラルド・アサモアと現チームメンバーを使った2分半のメッセージビデオを作成して、何も持たない難民を攻撃することをを糾弾。
 「君たち、シャルカー(シャルケ・ファン)なら立ち上がれ!」の合い言葉にかけて「君たち、人間なら立ち上がれ!」と呼びかけています。
こういう風にサッカー界も、社会で起こっていることに対してすぐに反応を見せるのは良いなあ……と思います。

2015年09月01日

サウサンプトン・吉田麻也
 サウサンプトンの吉田麻也が先月30日に行われたノーリッジ戦で先発フル出場し、3−0の勝利に貢献。これで今シーズン公式戦の全8試合でフル出場となりました。

 サウサンプトンで4季目を迎え、選手の入れ替えが激しいチームの中ではすでに古株と呼べる存在です。本人は「僕はこのクラブのスーパースターではないので」と謙遜していますが、先月の27歳の誕生日にはチームメートのポルトガル代表CBのジョゼ・フォンテやイタリア代表FWのグラツィアーノ・ペッレら5選手が駆けつけ、ロンドン市内の日本食レストランで食事を楽しんだようです。存在感も影響力も、年を追うごとに増してきています。
 
 故障者が続出した昨シーズンは、ユーティリティ性を買われてサイドバックもこなし、新境地を切り開いています。そんなプレーはもちろん、試合後の囲み取材で「最近、SBをやって当たり前のようになっているのが、ちょっと怖い!」と言って記者を笑わせてくれるのも、彼の魅力のひとつです。人当たりの良さとユーモアあふれる言葉の数々。素晴らしい人間性があるからこそ、仲間からも深く愛されているのでしょう

 

2015年09月01日

シュミット監督、”ヨッチ”にお辞儀
 30日、マインツは、武藤選手の2得点などでハノーファーに3−0と、ホームでの今季初勝利をおさめました。
 印象的だったのは、ファンたちからスタンディングオベーションが贈られる中、交代でピッチから下がってきた武藤選手に向かって、マルティン・シュミット監督が手を合わせてお辞儀してるシーンでした。
 試合後、シュミット監督にそれについて聞いてみると「あれは衝動的に出てきたんだ。ヨッチは私の話を聞く時も礼儀正しいからね。ある選手とはハイタッチ、ある選手は(体の一部を)軽く叩く、そしてヨッチは……」と言って満面の笑顔でした。

 シュミット監督は、昨季の途中にマインツのU23のチームから上がってきたこともあるのか、気さくで近寄りやすい人です。それでも、これまでは日本人メディアがあまりにも多いために、武藤選手へのプレッシャーが高まりすぎることを懸念してピリピリしている様子でした。それがハノーファー戦後には私たちの方を見て「君たち、嬉しそうだね。みんな、こうなることが分かっていたんだろう?」とにっこり。

 まだ3節しか終えていないので、マインツの実力が本当はどのくらいのものなのかは、まだはっきりしません。
でもとにかく、開幕戦でインゴルシュタットに負けて以来、どんよりしていたマインツの空気が、このハノーファー戦で一気に吹き飛んだことは間違いなしです。

2015年09月01日

バロテッリのミラン移籍

 イタリアのマスコミは、ミラン復帰を大きく報じながらも、懐疑的な見方を捨てていない。
移籍決定を報じた地元ミラノのスポーツ紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「バロテッリが家に帰ってくる」という大見出しに

 <ミランではミハイロヴィッチがすでに釘を刺した。彼も「決して失望させない」と応える>

というリードをつけ、さらに「リヴァプールで窓際に置かれ、代理人はイタリアの複数のクラブに売り込んだが応えたのはミランだけだった」という内幕も伝えている。
 
 サポーターの見方もかなり悲観的。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』web版が移籍決定当日に行ったアンケートでは、3万人を超える回答者のうち73%が移籍に反対という意見だった。コメント欄には「年間チケットを買うつもりだったけれどバロテッリがいるなら止める」「ミランは何
のためにバロテッリを呼び戻すのか。もう一度ロッカールームをバラバラにするためか?」「リヴァプールは大儲け、ミランは大損」といった書き込みも。
一方、「ミハイロヴィッチが保証するなら信じてもいいだろう」「これが本当に最後のチャンスだから心を入れ替えるはず」といったポジティブな意見も少数派ながらあった。
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