2015年08月25日

1FCケルン
 
とっても雰囲気の良い1FCケルンのスタジアムですが……一部のファンたちの扱い方に、クラブは困っているようです。
 
 大迫選手が欠場し、長澤選手はベンチだった第2節のウォルフスブルク戦。バイエルンの最強のライバルになるのではないかと言われる相手にもう少しで勝つような試合をした(83分に失点)のは良かったのですが、実は試合前に、一部のファンたちがウォルフスブルクのファンたちと殴り合いをして、18人(1人はウォルフスブルクのファン)が逮捕されていたそうです。

 この試合の4日前に、クラブ側はウルトラファンたちの一部に出していたスタジアム立ち入り禁止令を、条件付きで解いたばかりでした。ウォルフスブルク戦での逮捕者の中にはこの人たちの一部もいたらしく、ウルトラたちと対話を行うことで、スタジアムでの暴力という問題を解決しようと模索していたケルンにとっては失望というか、裏切りではないでしょうか。「ウルトラたちは考え直したから」と、せっかくチャンスを与えたのに、こんな形で踏みにじられてしまったのですから。
 
それでもおそらく、一般のお客さんに害が及ぶことはめったにないと思うので、サッカー観戦でドイツへ来たい方には、是非ケルンもおすすめしたいです。

2015年08月25日

セリエA 2015-16第1節
 週末に開幕したセリエA2015-16シーズンは、初戦から波乱続きの幕開けとなった。5連覇を目指す王者ユヴェントス、大型補強で復活を狙うミラン、そしてサッリ新監督の下で再出発を図ったナポリが思わぬ黒星。優勝候補の一角を占めるローマも引き分けに終わり、欧州カップ出場権をノルマとする7強のうち、狙い通りの白星スタートを切ったのはインテル、ラツィオ、フィオレンティーナの3チームのみにとどまった。

 日本の本田圭祐(ミラン)は4-3-1-2のトップ下で先発出場したものの、前半36分にCBエリーが退場となった影響で、その穴埋めにサパタを途中出場させるため交代でベンチに下がった。本人のパフォーマンスとは関係のないチーム事情による止むを得ない交代だけに、本田にとっては残念な結末だった。

 長友祐都(インテル)は、ベンチ入りしたものの出場機会はなし。右SBにはサントン、左SBには昨シーズン同様、本来CBのファン・ジェススが起用されている。

 マンチーニ監督はサイドバックに対して、攻撃力だけでなく守備の安定感、そして空中戦やフィジカルコンタクトに強い体格の大きさを求める傾向があり、それが長友が指揮官の構想から外れて移籍の可能性を残している理由のひとつと見られる。

 その移籍だが、8月31日の移籍期限まで残り1週間となった現時点で、長友の去就は未確定。7月にガラタサライ移籍が噂に上った後、現在はサンプドリア、ジェノアが獲得に興味を示しており、土壇場で動く可能性も残されている。


 マンチーニ監督はかねてからクラブに対して、上に挙げた要件を満たす左サイドバックの補強を求めており、ファビオ・コエントラン(R.マドリー)、シケイラ(A.マドリー)、グラン(ナポリ)などが候補に挙がっている。もし補強が実現した場合には、サントン、ダンブロージオ、長友という3人のSB(いずれも左右両サイドでプレーできる右利き)のうち1人が入れ替わりに放出される可能性が高い。

2015年08月25日

岡崎 プレミア初ゴール

 レスターに加入した岡崎慎司が、15日のウエストハム戦で移籍後初ゴールを決めました。試合後の会見では、クラウディオ・ラニエリ監督が鼻をクンクンさせながら「シンジにはゴール嗅覚がある」と独特の表現で賞賛。記者たちを笑わせていました。
 
 クロスボールに右足アウトサイドのボレーで直接合わせ、GKが弾いたところを頭でねじ込んだゴールについても「シンジにとっては、いたって普通の得点。わたしもハッピーだが、そこに驚きはない。勇敢でファンタスティック!」と日本代表FWに信頼を寄せている様子です。
 
そのラニエリ監督。00〜04年まで指揮を執ったチェルシー時代にあまりに頻繁にセレクションを変えたので「ティンカーマン(下手な修理屋)」と不名誉なあだ名をつけられてしまいましたが、開幕2連勝で試合後に暫定首位に立ったことで、英紙『サン』も「ティンカーマンからリーグのトップマンへ」と驚きをもってレスターの好スタートを伝えています。シーズン開幕前は降格候補と言われていた彼らが、はたしてどこまで躍進できるか。スイス代表MFのギョクハン・インレルの獲得も無事決まり、ラニエリ監督は汚名返上に燃えていることでしょう。
 

2015年08月18日

セリエA開幕に向けて
 8月22日現地時間18時キックオフのヴェローナ対ローマで開幕するセリエA2014-15シーズン。
 ピルロ、テヴェス、ヴィダルという主力3人が去ってひとつのサイクルが完結した王者ユヴェントスが、戦術面まで含めたチームの再構築を迫られているのに対し、ライバルのローマ、インテル、ミランが積極的な補強に乗り出して戦力を底上げしたことで、今シーズンは久々の混戦模様となることも期待されている。
 本命が戦力、経験値ともライバルを上回るユヴェントス、対抗がボスニア代表ゼコ、エジプト代表サラーら強力な攻撃陣を補強したローマという構図は昨シーズンと変わらない。注目したいのはむしろ、ここ数年の低迷から脱却してかつての栄光を取り戻すべく、緊縮財政から一転して移籍市場に大金を投じたインテル、ミランのミラノ勢だ。
 
 インテルは、最終ラインをほぼ一新しただけでなく、中盤にフランス代表コンドグビア、前線にモンテネグロ代表ヨヴェティッチを獲得するなど、昨冬の大型補強を実質白紙に戻すほどの勢いでチームの大刷新を図った。
 しかしここまでのプレシーズンは、8月15日までの7試合で1勝6敗、得点わずか2という期待を裏切る結果。内容的にも攻撃の形がまったく見えておらず、マスコミやサポーターからは「マンチーニは何をしたいのかわからない」といった疑問や不安の声が高まりつつある。
 この状況に対して指揮官は、左ウイングのペリシッチ(ウォルフスブルク)をはじめさらなる補強をクラブに要求しており、最終的にレギュラー陣の顔ぶれは全面刷新されそう。ここまでやって結果が出なければ、指揮官に弁解の余地は一切与えられないだろう。開幕戦の相手はアタランタ。まずはしっかり勝ち点3を手に入れて波に乗れるかどうか。
 
 一方のミランは、ベルルスコーニ会長がタイ人実業家ビー・テチャウボンに株式の48%を譲渡することを決め、新スタジアム建設計画も具体化の段階に進みつつあるなど、クラブ経営レベルで大きな変化の渦中にある。チームレベルでも、新監督にミハイロヴィッチを迎え、前線にコロンビア代表バッカ、ブラジル人FWルイス・アドリアーノ、中盤にイタリア代表ベルトラッチ、そして最終ラインにイタリアU-21代表ロマニョーリを獲得するなど、総額8300万ユーロを移籍市場に投じて補強に動いた。他クラブとの契約を満了したベテランを移籍金ゼロで獲得するばかりだった近年の緊縮ぶりとは対照的な大盤振る舞いだ。
 プレシーズンの戦いぶりは、インテルと比べればチームとして明確なまとまりを持っているが、最終ラインの脆弱性、組織的な攻撃メカニズムの欠如というここ数年引きずってきた課題は、まだ解決したとは言えない。開幕戦はアウェーのフィオレンティーナ戦。同じように新監督(パウロ・ソウザ)を迎えてチームを刷新したヴィオラとの戦いは、開幕戦屈指の好カードだ。
 
 今シーズンのセリエAは、早くも第3節(9月13日)にミラノダービーが組まれている。昨シーズンはやや華やかさに欠けるダービーだったが、今回は両チームの大幅刷新もあって見どころは満載。それぞれがどのようにダービーを迎えることになるのか、ここからの歩みが注目される。


2015年08月18日

ポルトガルリーグ

 今夏のスペインで変わった現象が見られている。隣国ポルトガルリーグの人気の急上昇だ。

 理由は国民的スターのイケル・カシージャスのポルト移籍。

 全盛期は過ぎたとはいえ、依然としてスペイン代表の正GKを務める彼はマドリーファン以外にも人気がある。そんなカシージャスの移籍で、多くのサッカーファンがポルトの動向を追うようになっているのである。 ポルトの開幕戦がスポーツ紙のトップニュースで報じられるなど、これまでにはない事態だ。

 これに恩恵を受けたのがFCポルトと、ポルトガルリーグの放映権を持つテレビ局。ポルトのピント・ダ・コスタ会長は「スペインでのポルト人気沸騰は大きなプラス。ユニフォーム売上にも貢献してくれる」とピッチ外でのカシージャス効果を強調。放映権を持つスペイン有料テレビ局BeINsportsへの加入者は現在急増しており、カシージャスが隣国でどんなプレーをするのかを気にするファンは多い。

 スペインだけでなく欧州でもカシージャスの知名度は高い。リーガやプレミアと比べるとマイナーとされるポルトガルリーグもこれで欧州の注目が集まるようになるのではー。ポルトガルではそう期待されている。

2015年08月18日

マインツ
 ブンデスリーガがついに開幕しました。1部に昇格したばかりのインゴルシュタットに0−1と負けてしまったマインツですが、シュミット監督は試合終盤にディフェンダーのレオン・バログンを、なんとフォワードの位置に投入しました。バログンが競って、武藤選手がセカンドボールを狙う意図でした。結局、同点弾には結びつかず、いつもはおっとししたサポーターたちからは、珍しくブーイングが飛びました。
 
 試合後の記者会見でもシュミット監督が、センターフォワードの補強の必要性を説いていましたが、岡崎選手がマインツに残した穴は大きいようです。「岡崎の後継者、緊急に求む」と地元メディアも書いています。
そして同時にイングランドからは、「岡崎がプレミアリーグ初ゴールを決めた」とのニュースが……マインツのスタジアムでは、まだ岡崎選手のレプリカ・ユニフォームを着たサポーターも多く見かけます。「岡崎を連れ戻してほしい」なんていう声も聞こえてきそうですね。
 
 移籍市場が閉まるまで、あと2週間。普段なら必ず試合後にミックスゾーンと記者会見に現れるマネジャーのハイデルさんの姿が、この試合の後まったく見られなかったのが気になります……
 お目当てのフォワードを獲得する決意が固まって、さっそく代理人に電話をしていたのでしょうか。


2015年08月11日

「グアルディオラ監督」
 いよいよ今週末、ブンデスリーガの新シーズンが開幕します。

 優勝候補ナンバーワンは今年もバイエルンですが、8月4日と5日に行われたアウディカップを取材して、いつもと違う空気を感じました。というのも、この大会ではバイエルンがレアルを破って優勝を決めたのですが、その後の記者会見でのグアルディオラ監督の様子が、今までと違かったからです。

 どうもピリピリしている……

 二つ目の質問が「スタンドに向かって手を振っていましたが?」というものだったのですが、グアルディオラは「なぜ試合の話をしないんだ!」と怒り出し、その後に続いたいくつかの質問に対する答えにも、イライラしていることは見て取れました。

思うに最近、契約延長を引き延ばしにしているグアルディオラの去就について憶測が飛び交い、バイエルンの周辺の態度も変わってきています。これまでグアルディオラのことを「これ以上の監督はいない」くらいの勢いで誉め称えてきたクラブ首脳陣が、最近は「グアルディオラがいなくても、バイエルンは息ができる」といった発言をするようになりました。もしかすると、とっくに後継者が決まっているのではないか、そしてそれは現在休業中のユルゲン・クロップではないのか?と考えてしまいます。

ということで、新シーズンもバイエルンをめぐる話題には事欠くことがなさそうです。

 あとは、ウォルフスブルク、メンヘングラッドバッハ、ドルトムントなどのチームがバイエルンをどこまで追い詰めることができるか。
 今回こそ、残留競争だけでなく、優勝争いにも緊張感がほしいです。
 

2015年08月11日

21番
 エスパニョールサポーターにとって忘れられないのが、6年前のプレシーズン合宿中に突然起きた悲劇、主将ダニ・ハルケの急死だ。

 人柄もよく人気だった彼の死はファンを悲しませ、時が経ったいまも毎年オマージュが捧げられている。今年の8月8日も彼の背番号でもあった、コルネリャ・スタジアムの21番ゲートに作られた彼の銅像の前で多くのファンが花と祈りを捧げた。

ハルケはいまでもエスパニョールの中でユニフォーム売り上げがダントツの1位で、昨季のエースFWセルヒオ・ガルシアも遠く及ばなかった。6年を経ても記憶は薄れるどころか強まっている印象さえ受ける。

 そんなハルケと生前に仲が良かったのがバルサのイニエスタだ。イニエスタはワールドカップ決勝で決勝点を決めた後に、ユニフォームの下にハルケに捧げるメッセージを全世界に広げた。ふたりはピッチ上ではライバル関係にあるクラブに所属するもピッチ外では親友だった。

 6年が経ち、今季からバルサの主将を務めることになったイニエスタ。一足先にキャプテンマークを巻き、無念にもこの世を去っていったハルケは、主将になった親友をどんな思いで眺めているのだろう。

 
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