2015年04月27日

独走!バイエルン
 あと4節を残して、バイエルンのブンデスリーガ優勝が決まりました。でも、選手たちの反応は憎らしいほど冷静。
 
 「1年間ずっとこのために頑張ってきたのに、リーグ優勝が注目を浴びないのはちょっと残念なくらいだ。2位との差が大きすぎるし、これからホットな試合が待っているから」とトーマス・ミュラー。
 これからドイツ杯準決勝のドルトムント戦と、チャンピオンスリーグ準決勝バルセロナ戦が続くので、そこに焦点を当てているのがわかります。
 
 これは、2014年の夏に、W杯ブラジル大会準決勝でブラジルを7−1で制し、優勝進出を決めた夜のドイツ代表選手たちの冷静さと似ています。「まだあのトロフィーを手にしたわけじゃない」とか言って、まったく浮き立った様子を見せなかった選手たち。ホテルへ帰ってからも、ビールを一杯飲んだくらいで、まったく祝勝モードにはならなかったそう。
 
 来季こそは、バイエルンにこの冷静さを失わせるようなチームが出てきてくれれば面白いのですが……
 

2015年04月19日

クロップ監督
 クロップ監督が今季限りで退任することが発表されて間もない18日、ホームのパーダーボルン戦。サポーターたちはもっと騒ぐのかなと思っていたら、意外に静か。どちらかというと、しんみりとした雰囲気に包まれました。クロップ監督自身も、3ゴールも決まったのに、いつものように激しく飛び上がったりせず、なんだかおとなしい。
 
 私も試合を見ながら、少し感傷的になりました。今季こそ上手くいかなかったとはいえ、クロップ監督のサッカーがもうブンデスリーガで見られなくなる、コーチングゾーンで跳び上がったり、怒鳴りまくったりする感情的なクロップ監督の姿が見られなくのはなんとも寂しい。試合後の記者会見でのクロップ監督というのも、なかなかのアトラクションでした。
 
 一方で、クロップ監督が噂の通りイングランドのクラブへ行くとしたら、それはそれで楽しみです。モウリーニョ、ベンゲル、ファンハール監督などと対面する時のことを考えると、ワクワクします。イングランドのメディアを賑わせてくれることも間違いありません。とりあえずドルトムントには、次のドイツ杯準決勝でバイエルンに勝って決勝進出し、クロップ監督に是非ポカールをお別れのプレゼントしてもらいたいなと思います。
 

2015年04月16日

ヘルタベルリン
 久しぶりでヘルタ・ベルリンの練習場へ行ってみると、数週間前と比べてずいぶん雰囲気が違います。降格圏からずいぶん離れたからか、春らしい陽気になったからでしょうか。以前のピリピリ感はもうありません。

 新監督になってから上昇気流に乗っているヘルタで一気に活躍の場を得たのが原口元気選手ですが、表情もとってもリラックスして、なんだか良い感じ。今年のはじめに、ラブラドール犬のエナちゃん(現在4ヶ月の女の子)と生活しているのがその理由の一つのようです。エナちゃんという名前は「エナジー」から来ていて、「元気」という意味もあるので、そう名付けたのだそう。練習や試合の後に、とっても優しそうでかわいいエナちゃんが待っているお家へ帰るのはきっと楽しいだろうなあ、と想像できます。
街の中にも森や湖が多くあるベルリンでは、ワンちゃんとの散歩にも最適。

 今季残りの5試合に向けて「1点とかじゃなくて、2、3点とってチームの役に立ちたい」と言う原口選手。エナちゃんからいっぱいエネルギーをもらって、その目標を達成してくれるといいなと思っています。

▼エナちゃんの写真はここ!
https://twitter.com/Haragen24/status/576831296510492672
 

2015年04月14日

パルマ、破産決定後に復調という皮肉
 4月11日に首位を独走するユヴェントスを破って大きな話題になったパルマは、前オーナーによる乱脈経営が原因で2億ユーロを超える負債を抱え、3月19日に裁判所から破産宣告を受けている。

 裁判所が任命した2人の管財人(パルマ税理士協会の幹部)に加え、元イタリアサッカー協会副会長のデメトリオ・アルベルティーニが管財人補佐に指名され、協会やリーグとの調整役を務めている。
 2月後半から3月初めにかけて、クラブの財政が最も困難に陥っていた時期には、ホームゲームの開催や遠征の費用にも事欠く状態だったが、破産の確定に伴って、レーガ・セリエAがシーズン終了までの運営費用約500万ユーロを拠出することが決まり(財源は各クラブが支払った罰金)、リーグへの参加資格喪失で残り試合がすべてキャンセル(0-3の不戦敗)になるという最悪の事態だけは回避された。

 しかし、来シーズン以降もクラブが存続できるかどうかは、現時点ではまったく未確定。クラブを来シーズンのセリエB(降格は事実上確定している)に登録するためには、破産したクラブを裁判所の競売で落札した上で、7000万ユーロ以上に上る滞納人件費を全額精算して再建に取り組んでくれる新オーナーが現れる必要がある。これはかなり非現実的な話であり、実際にはシーズン終了後、クラブがこのまま破産・消滅して、アマチュアリーグからの再出発を強いられる可能性はきわめて高い。

 皮肉なのは、クラブの破産が確定すると同時に、チームのパフォーマンスが見違えるように上向いたこと。4月に入ってからの3試合、インテルと引き分け、ウディネーゼ、ユヴェントスを連覇するという、これまでの不振が信じられないような好調ぶりを見せている。
 ドナドーニ監督以下、パルマの選手とスタッフは、今シーズンの始動以来、給料を1ユーロも受け取らないまま、クラブが今後どうなるかも知らされず、「次の支払い期限には払う」という空約束に期待をかけては裏切られるという、精神的にきわめて困難な状況の中で戦い続けてきた。それがピッチ上のプレーに大きな影響を及ぼしていたことは容易に想像がつく。
 逆説的な話だが、3月19日の破産宣告は、こうした不透明かつ不安定な状況に決着をつけ、すべての問題をクリアにすることで、チームにある種の落ち着きと開き直りをもたらしたのかもしれない。

 ユヴェントス戦翌日のスポーツ紙は「本当の男たち/パルマの栄誉を讃えよ」(ガゼッタ・デッロ・スポルト)、「パルマはスクデットに値する」(コリエーレ・デッロ・スポルト)という大仰な見出しでパルマに賛辞を贈った。
 イタリアのスポーツニュース専門チャンネル「SkySport24」は、破産後のパルマの日常を追ったミニドキュメンタリーを毎日放映している。ユヴェントス戦翌日の12日は、チームが市内の公園でサポーターに囲まれ、リラックスした雰囲気の中で軽い回復トレーニングを行う場面が放映された。その中では多くのサポーターが「来シーズンもしセリエD(4部リーグ=アマチュア)に落ちてもチームを追い続ける」とコメントしている。
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