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逮捕された“アポ電”強盗殺人容疑者3人は大きな強盗詐欺グループの末端の実行部隊では?元刑事吉川氏が犯罪組織を徹底解説

逮捕された“アポ電”強盗殺人容疑者3人は大きな強盗詐欺グループの末端の実行部隊では?元刑事吉川氏が犯罪組織を徹底解説

2019年03月14日 (木)

<3-LINE SUMMARY>
・“アポ電”強盗殺人の容疑で3人の男が逮捕された
・逮捕された男は大きな組織の末端に位置している可能性も
・“アポ電”被害を防ぐには?元警視庁刑事・吉川祐二氏が解説


先月28日、東京・江東区で80歳の女性が殺害された、いわゆる“アポ電”強盗殺人事件。きのう(13日)、強盗殺人などの容疑で3人の男が逮捕された。



被害女性のマンションの防犯カメラには、黒ずくめの男が順番に建物に入る姿や、所沢ナンバーの車に乗って走り去る姿が写っていたという。警視庁はその車の写った防犯カメラを徹底的に追跡。すると…。



・車は神奈川県方面に逃走したことが分かった
・3人の男が途中で服を着替えていることを確認
・さらに神奈川県内で車の目撃情報も

そして事件発生からおよそ2週間たったきのう、土木作業員・小松園竜飛容疑者(27)、ともに住所不定・無職の須江拓貴容疑者(22)、酒井佑太容疑者(22)、3容疑者の身柄確保・逮捕となった。3人は容疑を否認しているという。

「直撃LIVEグッディ!」では、元警視庁刑事・吉川祐二さんをゲストにお招きし、事件の詳細について検証した。



広瀬修一フィールドキャスター:
この防犯カメラを追った捜査は、以前にも行われた方法なんですよね?

吉川祐二氏:
昨年ありましたハロウィンの事件の時も、警視庁のSSBCという部署が動いて犯人の特定につながりました。

安藤優子:
SSBCとは?

吉川氏:
捜査支援分析センターという所で、そこでは防犯カメラの映像を分析・解析をします。防犯カメラは一定点にある“点”ですが、それを“線”でつないでいくことによって、犯人の動きがわかるということです。今回もその方法が取られていると思います。

吉川さんは、今回逮捕された3人の関係性に注目した。



<いつどこで…3人の関係性は?>
・須江容疑者と酒井容疑者は長野県出身の同級生
・しかし2人と小松園容疑者とのつながりは現時点で不明

広瀬:
なぜ接点のない3人が犯行に及んだのか?吉川さんの話では「大きなグループがバックにいるのではないか」ということなんです。

<強盗詐欺グループの組織 一例>



広瀬:
組織全体を大きく見ると、まず“元締め”がいて、その下に情報を入手する“リスト入手班”、ターゲットを絞り込んでいく“電話班”、さまざまな班の要望を受けて準備する“準備班”、実際に強盗を実行する“実行部隊”に、その実行部隊をスカウトする“スカウト班”までいる可能性もあるとのこと。吉川さんは、今回逮捕された3人は“実行部隊”で、組織の中では末端に位置すると予想しているんですね。

吉川氏:
今回3人が逮捕されたというニュースを見た時、2人は同郷だが、1人は全く接点がないと。それを見た瞬間に、もしかしたら“寄せ集め”だなと思いました。“寄せ集め”と言っても、ただ街を歩いていて集まるものではなく、だれか第三者が結びつけなければいけません。そのために組織化されたものがあったものと考えます。

安藤:
こういった組織にスカウトされるということですが、組織はどうやって目をつけるんでしょうか。

吉川氏:
今回の場合は詐欺と違って、犯罪の手口が強盗ですから、むやみやたらに誰にでも声を掛けるわけではないと思います。何らかの集団化されている、非行少年の集団であるとか半グレ集団であるとかそのような所で目星を付けて声を掛けていることが考えられます。

尾木直樹(教育評論家):
組織の総人数はどれくらいになるんですか?

吉川氏:
人数についてはグループごとに異なります。最低限、実行犯と電話をする者がいればいいことなので、そんなに多くはいらない場合もあります。この組織図はあくまでも想像の中のものではありますが、一つ大事なことは、縦の線が非常に細い線と思ってください。細い線であるからこそ、下から上になかなか登れない、いわゆる“トカゲの尻尾切り”。

安藤:
つまり、今回は末端の実行部隊が逮捕されたと仮定すると、供述の中から上層部の名前が出てこない可能性もあると?

吉川氏:
本当に反省してすべてを話したとしても、なかなか上が出てこないということもあり得ます。

ヨネスケ:
じゃあ一番上まで明らかになるのはかなり難しい?

吉川氏:
ただ、それが警察の力の見せどころです。上層部まで逮捕しなければ犯罪はなくなりませんから。

安藤:
そうですよね。高齢の方、今は怖くて電話に出られないと聞きますから…。

スタジオでは、実際の“アポ電”被害の現状と、対策について取り上げた。

広瀬:
実際に警視庁犯罪抑止対策本部が、都内にかかってきた“アポ電”の状況をツイッターに出しているんですが…。



広瀬:
きょうの朝から午前11時までにかかってきた件数だけで、24件あったそうなんです。

安藤:
24件も!?こんなに繰り返し報道されているのに…。

広瀬:
“アポ電強盗”は東京だけでなく、山梨や大阪、神奈川でも被害が出ています。特に警察官や役所の職員など、信用される肩書きで電話を掛けてくることが非常に多いそうです。こういう被害に遭わないためにどうしたらいいのか?吉川さんにお話を聞いています。



<電話に出る前に…>
・在宅中も留守番電話に設定しておく⇒内容を聞いてかけ直すか判断する
・自動通話録音機を設置する⇒自動的に警告メッセージが流れ通話を録音

広瀬:
通話を録音する警告メッセージが流れると、犯人は諦めて電話を切る可能性もあるということです。もし、電話に出てしまった場合は…



<電話に出てしまったら…>
・毅然とした態度で話す⇒相手隙を見せず電話を切り、その後警察に通報
・お金の話はすべて疑う⇒家族からの電話でも一度きり、知っている番号にかけ直して本人確認をする

田村勇人弁護士:
今回の件って、「家にお金があること」が確認できればいいんですよね。被害者にお金を振り込ませなくてもいいし、被害者が電話で「お金はあるけどお前なんかに渡さないよ」って言ったら強盗に来るってことですよね。

安藤:
恐ろしいですね…。とにかく電話は出ないのが一番ということでしょうか。

吉川氏:
出ないことが一番ですが、出てしまう場合などもありますよね。その時に相手がおかしいと思ったら、毅然とした態度で電話を切る。そして切った後、電話のかかってきた状況を警察に通報してください。

安藤:
警察に通報したら、きちんと取り合ってくれるんでしょうか?

吉川氏:
警察の方に、「Aさんから通報が来た」ときちんとリストに残るはずです。

広瀬:
それら通報をもとに先ほど紹介したリストも作られていると思います。通報された件数が24件なので、実際には通報されていないものもたくさんあると考えられますね。

尾木:
でも、電話ってかかってきたら出ちゃいます。失礼で、無視なんてできないって思ってしまって。

吉川氏:
そして、きちんと名乗って出てしまう人が多いんです。昔はそういう風に出るものと教わりましたが、今それをやってしまうと、相手に個人情報を一つ与えてしまうことになります。

ヨネスケ:
じゃあ今は「もしもし、○○です」って出ちゃいけないんだ!

吉川氏:
はい。私も、電話に出る時に知らない番号だった場合は「はい」。名前は名乗りません。

安藤:
私も全然知らない番号から来た時は「はい」って出ますね。もううっかり電話も取れないです。

高橋克実:
留守電にしておけば留守電の中から声も聞こえますし、そういう風に常にスタンバイして徹底しておかないと、被害はなくならないですね。

安藤:
もし心配だったらお子さんが、親御さんの家にそういう設定や装置を付けてさしあげて、ぜひこういった被害を防いでもらいたいなと思います。


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カテゴリー: 安藤うーん
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