評議員会池坊保子議長(75)グッディ!単独インタビューで貴乃花親方への“思い”を激白
元横綱・日馬富士(33)による暴行事件に端を発した一連の騒動で、貴乃花親方に“理事解任”という厳しい処分を下した日本相撲協会評議員会の池坊保子議長(75)。
会見での厳しい発言にも注目が集まる中、きょう池坊保子議長がグッディ!の単独インタビューに応じ、貴乃花親方への“今の思い”を語ってくれました。
Q.理事解任処分は妥当だった?
池坊議長「私がどっち側の人間だとそんなふうに言う人もいますけど。私は評議員として公平公正でありたいとずっと思っていましたし、今もそういう気持ちです。今回の貴乃花親方は定款の服務規程に反している」
Q.「礼を欠いていた」という発言について
池坊議長「“貴乃花親方の理事を解任しました”ということだけ言っていれば騒動にはならなかったかもしれませんけど、私は貴乃花親方が若いころ“相撲道というのは礼に始まり礼に終わる”とおっしゃっていたのを聞いてすごく感動したんですね。だから“この一連の流れの中で礼を失したのではありませんか”と言ったのです。それがもう炎上するほど私への批判に…、個人的な批判になって来まして…。あの言い方がやっぱり強かったのかなという風に思いますけど、私はやはり将来を嘱望されている方なんだから、流れの中で見たらやはり礼を欠いていらしたんではないかなと思う。私は残念だなという気持ちも込めてね。それは皆様の思いでもあったという風に私は代弁したんです」
安藤「池坊議長は言葉がストレートな人なので、それが厳しく映るのかもしれないですね」
麒麟・川島「そうですね。規律として裁いておられるんだっていう発言に見えましたけど」
大村「池坊さんは、“貴乃花親方が礼を欠いた”という表現をしたことによってこの一週間の間に相当炎上したという話をされていました」
安藤「礼を欠いているって、そんなに強い言葉なんですかね?」
風間晋(フジテレビ解説委員)「すごく強い言葉だと僕は思いますよ。今回の場合も、ポイントは同調圧力だと思うんですよね。日本の社会もそうだし、日本の組織の中でも同調圧力っていうのがものすごくあって。違うことをしようとか、新しいことをしようという人たちを上から、まさに出る杭は打たれるみたいな形で、そういうのが典型的に表れていて。そういう意味でこの礼を欠いているっていう表現も、ある一つの同調圧力の表れの言い方じゃないかなって僕は思います」
田村勇人弁護士「文脈では、先輩や上司に対して礼を欠いているっていう表現じゃないですか。先輩や上司には従わなければならないという価値観に対しての反発というのが前提にあるから、今の若い人たちの感情をあおりやすかったのかなっていう気はしますね」
大見信昭氏(東京相撲記者クラブ会友)「池坊さんは、ごく普通に礼というものを大事に思っていらっしゃるんだと思うんですね。なのでそういう強いこだわりということではなくて、ごく自然に話されたんだと思います」
安藤「でも書面を携えて行った先輩の親方に対して、インターフォン越しだけで対応されたりとか、中にいらっしゃるにも関わらず出てこなかったってことに対しては、私は失礼なことだなって思うんですよね」
田村弁護士「報告義務を果たしていないので、“義務違反ですね”という評価でいいところを、当然礼を尽くさなければならない前提で“礼を失している”と表現している…、やったことに対する批判や処分はするべきですけど、貴乃花親方が礼を失しているから悪いんじゃなくて、こういうことをしたからこれは義務違反ですねっていうところで収めるべきだったと思うんですよね」
大村「議事録にはその通り、義務違反という言葉が載っていたんです。池坊さんの記者会見で、自分の言葉で伝えるところで飛び出したのが“礼を欠く”という表現。紙には書いてなかったんですけど、口に出してしまったら炎上したりして、ご本人も戸惑っている様子でした」
三田「いちばん礼を欠いていたっていうのは、事件当日その場にいた力士たちであって、もちろん事件の当初、真摯に対応できなかった協会側にも礼を欠いた部分っていうのはあると思うので、被害者親方が電話に出なかったことだけが、事件そのものよりも重大なのかなと思った方も多いと思います」
安藤「貴乃花親方も、相撲は礼に始まり礼に終わるって、“礼”という言葉を普段使いしているんですよね。“礼を欠いている”という言葉は、普通に悪意は全くなく使われたのだと私は思います」
さらに池坊議長からはこんな発言もありました。
Q. 率直に、貴乃花親方のことは好きか嫌いか
池坊議長「わたくしは全然嫌いじゃないですよ。素敵ですしね。だけど服装なんかもちょっと考えてほしいな。マフラーをして出てったりして。女性は室内でもマフラーしたりしますけど、理事会の席はやっぱりふさわしくないかな。(中略)もっと心を開いて私を頼ってきてほしいわ」
大村「さて、本当のところ池坊さんが貴乃花親方のことをどう思っているのかという。貴乃花親方のことが嫌いなんじゃないかという世論もあるので、聞いてきました。胸襟を開いてくれない親方のかたくなさに、どうしてこんな風になっちゃったんだろうという思いがあるようです」
安藤「ここまでこじれてくると、お互いが胸襟を開いて…っていうのも難しいですよね」
麒麟・川島「そうですね。この状況で好きです、嫌いですって言えないですよね。だから嫌いじゃないっていう表現なのかなと思いましたけど」
安藤「あとマフラーは貴乃花親方のおしゃれなんじゃないですかね? そんな主張とか礼を失してるわけではなくて」
克実「私もそう思いますね」
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