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過去最大のひょうはかぼちゃ大!? 東京を襲った“ひょう”を寺川気象予報士が解説

過去最大のひょうはかぼちゃ大!? 東京を襲った“ひょう”を寺川気象予報士が解説

2017年07月19日 (水)

連日、猛烈な暑さに襲われている日本列島。きょう19日も各地で30℃を超えました。消防庁によると16日までの1週間に熱中症で搬送された人は、前の週から大幅に増え全国で7680人に上っています。もはや梅雨は明けているのでは? と思っていた人も多いはず。
そんな中きょう、気象庁は「関東甲信・東海・近畿・中国地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。平年より2日早い梅雨明け発表となった今年ですが、福岡県や新潟県などで局地的な大雨を記録し、甚大な被害をもたらしました。
そしてきのう18日、東京もすさまじい自然の猛威に襲われたのです。





こちらはきのう午後3時、東京・池袋駅の様子。強い風と共に降り注いでいるのは“ひょう”。池袋にあるサンシャイン水族館のテラスにも激しくひょうが打ち付けられました。
その場にいた人たちは、「稲妻みたいなのが見えた後に外が真っ白になった。ガラスが割れるかと思った」「通常の雨と思っていたが、小さなひょうから始まりものの数分で氷の塊が店内に流れこんできて、ものすごくびっくりした」と突然のひょうに驚きが隠せない様子。

ひょうを発生させた積乱雲は池袋からおよそ5km南東にある文京区、さらに南東にある観光地・浅草へと南東方向に移動しながら各地にひょうを降り注いでいきました。
今回、東京以外でも神奈川・江の島や葉山町でも観測されたひょう。いったいどのような条件で発生したのでしょうか? スタジオで寺川気象予報士が解説しました。



寺川「積乱雲の中は気温が低く、氷の粒があるんです。この氷の粒は徐々に落ちてくるんですが、積乱雲には下からとても強い上昇気流が吹き付けているので、氷の粒は落ちることなくまた上昇します。この上昇下降を繰り返すうちに周りの水蒸気を取り込んで成長していき、やがて地上に落ちてくるんです。これはひょうの断面なんですが、雲の中で氷が解けては凍り、解けては凍りを繰り返して年輪のようになっているのがわかると思います。最終的に直径5ミリ以上になったものをひょうというんです」



安藤「そういうことなんだ。じゃあ5ミリよりも小さいと落ちてくることはないということ?」

寺川「いや、それ(5ミリ未満のもの)を実は“あられ”というんですね」

克実「じゃあ(出身地の新潟県で)昔見ていたのはあられなんだね。もっと雪っぽいもんね。今の映像だと氷ですもんね」

安藤「夏にひょうが降るのは当たり前なんですか?」

寺川「いえ、夏は気温が高く(氷の粒は)溶けながら落ちてくるので、ひょうが降るというのは春や秋に比べて少ないんですよね。ですから今回、この時期にひょうが降ったというのは私もちょっと驚きました。それほど今回は積乱雲が発達したということですね」



きのう東京で観測されたひょうの大きさは直径5センチとも言われています。その落下速度は時速115qにも及び、これはビルの10階からゴルフボールを落とした時と同じくらいの衝撃とのこと(ウェザーニュースより)。当たりどころが悪ければ大ケガにもつながってしまいます。もし、ひょうが降ってきたら頭部を守り、建物内へ避難することをお勧めします。

過去にはどのくらいの大きさのひょうが観測されたのでしょうか。

立本「では竹山さん。日本で観測されたひょうで過去最大の大きさ、どれくらいかわかりますか?」

カンニング竹山「野球のボールくらい?」

立本「実は寺川さんが持っているのが実物大のものなんです」




立本「その大きさ直径29.5cm!これは今から100年前・1917年6月29日に埼玉県北部の大里郡に降ったひょうなんです。現在の熊谷気象台で観測され、当時“かぼちゃ大”と表現されたそうです。重さは3.4キロ。これ以外にも1キロ前後のひょうが降り、田んぼには直径50センチ以上の穴が開いていたそうです」

過去にはバスケットボールよりも大きなものも記録されていたというひょう。いつも突然降り、ニュースになっている印象がありますが、事前にひょうが降ることを予測することは可能なのでしょうか?

安藤「でも、ひょうって突然降ってくるわけじゃないですよね?」

寺川「やはり前兆現象はあります。ひょうは発達した積乱雲からもたらされるものなんです。その積乱雲が近づくと起きる現象というのが、“急にあたりが暗くなる”、“雷が頻繁に鳴り出す”、“急にヒヤッとした風を感じる”というもの。こういった後はきのうのようなひょうが降ってくる可能性があります」




三田「きのう、東京では大雨警報と竜巻注意情報が一度に出ていましたけど、そういうのが重なるとひょうが降るという関連付けはあるんですか?」

寺川「もちろん可能性は高くなります。雷注意報が出ている、そして竜巻注意情報が出ているというのは“積乱雲を感知しているよ。これからその積乱雲が成長してあなたのところにやってくるかもしれませんよ!”ということをお知らせしている情報なので、そういう情報が出たらひょうが観測される可能性は高くなるということです」



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